[R18] 女好きで天才の俺様、異世界を救う (JP) – 1章 1節 2話*(R18版) 地球の女神 初夜
前書き
第1節 地球の女神(第1章 勇者の村)
「今夜アンを抱いてもいいか?」
俺はアンに今夜Hする許可を取ろうとした。
「ええ♡もちろんいいわよ♡」
アンは俺の目を見つめながらそう言ってくれた。
かくして俺とアンは今夜Hする事となった。
そして俺とアンはHするため別々に体を洗い寝室で落ち合った。
今 俺とアンはベッドを前に横に向かい合って立っている。
「私♡初めてだから!♡」
アンはとても恥ずかしそうにしている。
しかし女神のくせに処女とは。
俺は女神程の長寿な存在がまだ処女だった事が信じられなかったので何でなのか尋ねてみようと思った。
「でもそれって何でなんだ?アンの初めての相手が俺でいいのか?」
疑問なのだ。
俺はただのヒューマンだしな。
まぁ天才ではあるのだが。
「私にも事情があるのよ……。ええ、もちろんいいの。私の初めては裕太にってとっておいてたのよ」
一体どういう事なのだ?
今の内に訊いておくか。
俺の性格的にこういう自分が気になった事は答えを知らないままだといつまでも気になってしまってこれからの事に集中出来ないしな。
俺はタスク達成脳なので大事な事程後回しに出来ないタイプなのだ。
「その事情って?アンは美人だし可愛いし性格も問題無いから相手に困る事は無いはずだが?」
不思議だなぁ。
「昔すっごく奥手な男がいたのよ……。私が選んで信託を下ろした勇者なんだけど……結ばれるなら全部終わってからにしようとか言って全部後回しにして……。しかもその男は私との約束を守る前に死んじゃったのよ……」
何じゃそりゃ。
飛んだマヌケで最低な男がいたもんだな。
てかその文脈だと「守る」じゃなくて「果たす」だと思うのだが。
「そうね、『守る』じゃなくて『果たす』ね」
え!?!?!?!?!?
――いや、いい。偶然かもしれないしな。
「さっきアンが言ってた『アン』って名前を付けてくれた人の事か?――ずいぶんと奥手な男がいたもんだな。しかもアンとの約束も果たさずに死んじまうなんてな、酷い話だ」
今俺は果たせない事を絶対に約束しちゃいけないなぁ、と強く思った。
まぁ約束した時は実現出来ると思っていたのかもしれないが。
しかし酷い話だな。
――4300年以上も前の事と言ってたっけか。
いや、俺が世界史で学んだ時の知識で言えば5000年以上も前の事なんじゃないのか?
まぁいずれにせよそいつはアンに最大で6000年近く迷惑を掛けていたという事なのだろう。
「貴方の事じゃないの!!!」
え……!?!?
「一体どういう事なんだ???」
一人称を俺様にしたい俺の前世魔王説が真実味を帯びてきたって事か?
まぁその6000年近くの間に一体何があったのかは俺にはさっぱりと分からないのだが。
「貴方が死んでしまったのは私のせいなの……当時はロクな国家が無かったから、貴方に国を造ってもらったのよ。当時の貴方も頭脳と武力の腕と口の上手さと人柄で奴隷から王の座まで成り上がったの」
へぇ、前世の俺も頑張ったんだなぁ。
てか言い方!!!
「口の上手さ」って何だよ!
――少なくとも口の上手さなんて今のところ使っていないと思うのだが……!!
まぁ確かに口八丁でその場を収めた事はあるにはあるのだが……。
裕太は脳内で自分の過去の言動を「口の上手さ」で検索してみたが思い当たる節があるにはあった。
「交渉術の事ね」
え!?!?!?!?!?
――そ、そうか……アンは悩ましそうにしている俺を見てわざわざ言い直してくれたんだな……。
いや、それでもおかしくないか……???
「んで当時の私は悪人を見分ける目が無かったわ……。だからそんな私は当時貴方が警戒していた人と仲良くするように言っちゃって……晩餐会で貴方に毒入りの果実酒を飲ませちゃったのよ……」
うわ、俺が死んだのはお前のせいじゃねーか!!!!!!!!
「だって私女神だから……毒くらい平気なんだもの……でも人間の貴方には致命的だったって訳よ……ちょっと苦いかな?とは思ったけど……当時の未熟だった製法じゃ苦くなったりするのも普通の事だったし……全然疑ってなくて気づかなかったのよ……」
はぁ……。
「当時の俺はそいつが怪しいって事に気づいていたが、お前が美味しいわよ!貴方も飲んでみて!!!とか言って毒入りの果実酒を俺に勧めちまって、お前の事を愛していた当時の俺は断る事が出来ずにそれを飲んじまって、お前との約束を果たせずに死んじまったって事か……????」
人間関係により俺が損な事をする羽目になったっていう、俺が嫌いなパターンで死んじまったって事か……。
まぁ人間ではない女神を「人間関係」に当てはめて考えていいのかは大いに疑問なのだが、便宜上「人間関係」と言って差し支えないだろう。
それに裕太は気分的にアンの事を「お前呼び」にしてしまっていた。
「そうなのよぉ……!!!!」
アンが号泣しだしてしまった。
「泣くな、アン。お前のせいじゃないぞ」
いや、戦犯は確実にアンだけどな。
まぁ、今の俺なら女神の毒耐性くらい把握してて確実に相手に先に飲ませてから判断していたんだが。
いや、そういう発想がそもそも前世の経験の影響を受けているって事か?
「でも貴方は私のせいで死んじゃって……私の事ももう忘れちゃってるじゃない……」
んー。
「俺とアンがさっき初めて会って自己紹介し合った時、『でもどうして裕太さんは私が女神って分かっても驚かないの???』みたいな事を言ってただろう?」
裕太は自己紹介の時の事を根拠として挙げようとした。
「うん……」
アンは意気消沈しながらも裕太の話に耳を傾けている。
「俺は神はいるとは思っていたんだぞ?それも何となく女性だとは思っていた。上手くは言い表せないが、アンの事は見覚えがあるっていうか、そんな夢を見た事があるような無いような、みたいな感覚かなぁ」
アンは「謎のお姉さん」って感じもするのだが、それはまぁ今はいい。
「何よそれ……」
魂の授業の内容が右から左だったアンはその奇跡の事も完全に忘れており信じられなかった。
「だから妙に『アン』には聞き覚えがあるんだ。赤毛のアンとかじゃなくて」
裕太はアンに笑ってほしくて少し笑える小ネタを仕込んでみたのだが――。
「どういう事なのよ……」
それに気づいてすらいなかったアンにはビクともしなかった。
そもそもアンは自分以外の「アン」を名乗る女が嫌いだった。
「あ、俺が転生してからまた会ってくれたら良かったんじゃないか?」
4300年だか6000年だかの期間があったのだろうに。
「それが出来なかったのよ……詳しい事は言えないんだけど……」
言えないんかい!!!
「じゃあその|後《あと》俺の魂はどうなったんだ?」
その後の俺の魂の行方が気になるなぁ。
「多分他の星に……」
そしたらこの世界って魔法が使えないんだから俺の前世魔王説は無理筋だなぁ……。
「他の世界で使われたって線はあり得るのか?」
これはすっごく大事な質問だ。
つっかえてる何かが解けそうなのだ。
「ある……」
そうかぁ。
「当時の俺って好色で俺様だったか?」
俺はアンに核心を尋ねた。
「言ったじゃない……奥手だったって……」
*(奥手なのは貴方も同じじゃない)*
これはつまり俺はアンとの事がきっかけで積極的になり、魔法が使える世界で「俺様」になり、それが似合う本当に魔王だかの存在だったかもしれないって事か?
んー、そう考えたらなんだか元気が出てきたぞ!!!
「アン、僕はまたアンに会えて嬉しいよ。僕のために初めてを取っておいてくれてありがとうね。約束を果たすのが遅れてしまってごめん。アンが初めてなのは大丈夫だよ。優しくするからね」
俺はアンを優しく抱き締めた。
そして何でか分からないが俺が「俺キャラ」から「僕キャラ」になってしまっていた。
(あぁ……あの時の裕太さん……!!!――ママありがとう!!!!)
*(見て体験するならわたくしが好きな方でしたいですからね♡)*
「今世では必ずアンを幸せにすると誓うよ。僕にこれからアンとの結ばれる約束を果たさせてほしい。いいかい?アン」
俺はアンに尋ねた。
「ええ♡お願い……!!!♡♡♡」
アンは涙を止め目元の涙を指で拭い笑顔になってくれた。
「じゃあ続きをしようか、アン。――脱いでほしい。それとも僕が脱がせてあげようか?」
俺はアンの裸が見たい。
「ふふ♡ええ♡続きをしましょう♡――ふふ♡自分で脱いであげるわね♡」
アンはそう言って恥じらいながらも自ら裸になっていった。
「綺麗だね、アン。可愛いよ」
俺はアンの全裸を眺めて満喫した。
アンはスタイルが良く胸も大きくて陰毛もちゃんと生えていた。
「すっごく恥ずかしいわ……♡」
恥じらうアンを眺めるのも一興だ。
「じゃあ今度は僕の服を脱がせて、アン。脱がせたらもう一度僕の正面に立ってね」
俺はアンに服を脱がせてほしい。
「分かったわ♡私が脱がせてあげるわね♡」
俺はアンに服を脱がせてもらっていく。
パンツを脱がせてもらった際にしゃがんだアンの正面に俺の既に勃起しているペニスが露わになった。
アンは女神のくせに俺のペニスを見て驚いている。
「アンのとっても魅力的な体を見たのと、この状況に興奮して勃ってしまったんだ。許してね、アン」
俺はアンにとりあえず謝罪しておいた。
「ふふ♡大丈夫よ♡」
なら何よりだ。
「男の人のって間近で見るとこんな風になっているのね♡すっごく重力に逆らってそそり立っているわ♡」
それはいわゆる「フル勃起」だ。
(ふふ♡私の体を見てこんなに勃たせてくれているのね♡嬉しいわ!♡)
「後で好きなだけ触らせてあげるからね、とりあえず今は立ってほしいな、アン」
まじまじと局部を見つめられるのは、さながら全裸の彫刻の気分だ。
「あ♡ごめんね♡つい♡」
アンはやっと俺の正面に立ってくれた。
「お互いに裸で向かい合うのって恥ずかしいね」
とっても恥ずかしい。
というのも俺はこういう場面でも自信を持てるように日頃から体を鍛え出来る限りのスタイルを維持しているつもりだが、アンは女神だし男性の体を、それこそ美男子の肉体美を見慣れているだろうし、そう考えると俺は少々自信を喪失してしまい、そんな相手に自分の貧相な体を見られたくないという気持ちが芽生え、とたんに恥ずかしくなってきてしまったのだ。
「私だって恥ずかしいわよ♡すっごく♡でも不思議と嫌じゃないのよね♡好きな人に貧相だけど自分の体を見てもらえて恥ずかしい反面すっごく嬉しいの♡」
アンも「自分の体が貧相なのではないか?」と不安だったようだ。
そして俺はアンのそんな素直な気持ちが聞けて嬉しかった。
「アンは身も心も魅力的で素敵だから大丈夫だよ」
俺はアンを褒めてあげた。
「ふふ♡裕太♡ありがとう♡」
アンは嬉しそうにしている。
「アンを抱き締めてもいいかい?」
アンを抱きしめる許可を取ろうとする。
「ええ♡もちろんよ!♡――それにしても許可なんて取らなくていいのに♡裕太ってほんと紳士よね♡」
アンから抱き締める許可が貰えたので俺はアンを抱き締めた。
「それはアンの事が大事だからだよ。僕はアンの気持ちを尊重したいんだ」
同意のない事をしたらこの社会ではアウトだし何より俺は相思相愛が好きなのだ。
「ふふ♡私も裕太の事が大事よ♡私をいっぱい抱き締めてね♡」
俺はお互いに全裸の状態でアンを抱き締めた。
「アンの体ってとてもあったかいね」
俺はアンの温もりを感じた。
「裕太も温かいわよ♡」
お互いに相手の温もりを感じ合った。
「キスするね、アン」
俺はアンにキスしディープキスへと移行していった。
そしてアンも情熱的に応じてくれていた。
(向こうの世界では初夜の儀式は前からだったわね!♡今の内に言っておかなくちゃ!!♡♡)
「ねぇ 裕太♡する時は前からお願いね♡」
「正常位からお願いね」というリクエストだろうか。
そしてもちろん俺の返事は「了解」だ。
「分かったよ、アン。じゃあ今度はベッドで仰向けに横になってね」
俺とアンはベッドでのプレイに移行していった。
「ええ♡分かったわ♡」
そしてアンがベッドに乗り――。
「こうでいいかしら?♡」
――仰向けに横になってくれた。
「うん。それでいいよ、アン」
俺もベッドの上に乗りアンの上に覆い被さった。
「アンは本当に美人だね」
俺はアンを見つめた。
「ふふ♡ありがとう♡裕太だってカッコイイわよ?♡」
そう言われるのは嬉しい。
「アンがそう言ってくれて僕はとっても嬉しいよ。そのご褒美にまたアンにキスしてあげるね」
俺はそう言ってくれたアンにご褒美をあげたい。
「ご褒美が貰えるなんて嬉しいわ♡ええ♡いっぱいチューしてね♡」
ご褒美としてアンに再びキスした。
「アンのおっぱいとかも触ったりキスしたりしてもいいかい?」
俺はアンのおっぱいなども触りたいしキスもしたい。
「ええ♡もちろんいいわよ♡」
俺はアンから許可を貰えたのでアンの首筋や胸に掛けてキスしていきながら体を下へずらしていくようにして目線を下ろしていった。
「アンのおっぱいは大きくて形も綺麗だね。肌の色は透き通るように白くて乳首の色が可愛いピンク色だよ」
俺はアンのおっぱいにくぎ付けになる。
「ありがとう♡とっても嬉しいわ♡」
上目遣いでアンの表情を確認するとアンは恥ずかしがりながらも嬉しそうにしていた。
「それにとっても柔らかくて美味しいよ」
試しにアンのおっぱいを揉んでみて乳首やその周りにもキスしてあげると乳首を舐めては音を立てるようにして吸い始めた。
「あぁ……♡」
アンは感じてくれているようだ。
そして少し意地悪でアンの乳首を甘く優しく嚙んでみた。
「あぁ……♡もう裕太ったら、そんなとこ噛まないで……!♡」
本人は気持ち良さそうに嬉しそうにしているんだけどなぁ。
「アンがそう言うのなら噛むのをやめてしまうよ?」
女神様に「やめて」と言われてしまったら俺は黙って従うしかないのだ。
「嘘……♡していいわよ……♡」
どっちやねん!!!!
まぁそんな訳で俺がアンの乳首を甘嚙みしたりし続けているとアンの両方の乳首は段々とコリコリと固くなってきた。
「アンの乳首がもうこんなに固くなってきたよ?」
アンの両方の乳首を摘まみ優しく引っ張る事でアンにコリコリ感を見せつけた。
「もう裕太ったら、恥ずかしいわ……♡」
表情や声から察するにアンは満足してくれているようだ。
「今度はアンのオマンコにも愛撫してあげたいんだけどいいかい?」
俺はアンのオマンコも愛撫したい。
「ええ♡いいわよ♡私のオマンコにもいっぱい愛撫してあげてね♡」
許可が下りたので俺はさらにキスしていきながら先程と同様にして胸からお腹、陰毛、オマンコの表面へと目線を下げていった。
「アン、股を開いてくれるかい?」
俺はアンに開脚してほしかった。
「分かったわ♡――恥ずかしい♡」
アンは俺の要求に応じゆっくりとだが開脚してくれた。
「アンのアソコも綺麗で可愛いよ。――じゃあ僕がアンの恥ずかしいところもいっぱい愛撫してあげるね」
「ええ♡お願い♡」
俺はアンの陰部に顔を埋|《うず》め先ずはアンのオマンコの表面やその周辺にキスした。
もちろんアンのクリの表面にもキスしてあげて、指でクリの皮を剥いてあげると再びキスしてあげた。
そしてキスに続いて舌で舐め始め、舌でアンのオマンコのビラビラの間を少し入れるようにて上下に割った。
さらにアンのクリを舐めては吸いオマンコもクパァと開いてその中までいやらしい音を立てるようにして舐めては吸った。
そしてアンのクリも甘噛みしてあげた。
「ヒャッ……♡」
するとアンの可愛い声が聴こえてきた。
そしてアンのクリも勃ちアンのオマンコがきちんと濡れるまで指と舌でたっぷりと愛撫してあげた。
時々アンを上目遣いで見上げると恥ずかしそうにしながらも気持ち良さそうにしていた。
「ねぇ♡裕太♡私のアソコの中を見てみて♡私の処女膜が見えるでしょ?♡」
アンのオマンコをクパァと広げその中を覗き込んでみた。
アンが腰を浮かしてくれたしクパァと広げるのも手伝ってくれたのもあって見やすかった。
「確かに見えるね」
確かにアンの処女膜が見えた。
「裕太って疑り深いから♡実際に自分の目で見ないと信じられないんでしょ?♡」
まぁな。
でも何で知ってるんだ?
あぁ、この様子だとアンは大分俺の思考を覗いてるな。
「私が初めてだって信じてほしかったから言ったの♡」
そっかぁ。
「裕太は昔はそんなに疑り深くなかったのよ?」
へぇ。
でも何で疑り深くなっちゃったんだろうね?
「気を遣ってくれてありがとう、アン。それじゃあ僕は避妊具を取ってくるね」
俺は体を起こし避妊具を取りに行こうとする。
女神様を孕ませちゃまずいだろうからな。いや、そもそも女神様が人間の子を孕むのか?
「孕むわよ♡生まれてくるのは人間の子なの♡でも私次第で半神にも出来るし、従神や天使として私の仕事を手伝ってもらう事だって出来るの♡でも待って♡避妊具なんて要らないのよ?♡」
その時俺はアンに呼び止められてしまった。
思考うんぬんはもう突っ込まない事にした。超察しが良い人みたいに便利に感じてしまったのだ。
もしかしてアンも過去の失敗を反省してちょいちょい人の思考を覗くようになってしまったのか?
「そうよ」
そうか……。
てかついに認めやがったな……!!!!
「どうして要らないのかい?」
女神だって孕むのは嫌だろう。
「裕太、私は裕太の子が欲しいからよ♡それとも、裕太は私との子が欲しくないの?♡責任を取ってくれないの??♡♡」
……。俺はアンを信じて遠慮なくいって良いんだろうか。それに……。
「私を信じて♡遠慮しなくていいの♡それにイタリアの女の事なんて忘れて♡」
イタリアの女の事も知ってたのか……。
俺も腹を決めるか。
「うん、分かったよ。子供を作ろう、アン。それじゃあ、これをどこに挿れてほしいのかい?」
俺は決意し、フル勃起しているペニスを掴み、正常位の体勢でアンのオマンコの表面にあてがい、上下にずらして焦らす。
「ふふ、ここに挿れて♡」
アンがオマンコを両手でクパァと広げてくれた。
「分かったよ」
少しずつ挿入していき、処女膜にキスしたところで挿入を止める。
「本当に良いんだね?ここから先は取り返しが付かないよ?」
アンに覚悟を尋ねる。
「ええ、裕太♡私の初めてを貰って♡」
アンがニッコリと微笑んでくれた。
「うん、分かったよ。僕がアンの初めてを貰い受けるね」
そして挿入を再開し、ついにアンの処女膜を突き破り、その後も挿入し続けアンの最奥にキスした。
挿入を終えるとアンがだいしゅきホールドしてくれる。
「痛っ……!♡」
アンが痛がっている。
「大丈夫かい?」
だんだんとアンのオマンコから俺のペニスを伝って血が垂れてくるのを感じる。
アンの痛みを和らげてあげようとアンの両方の乳首を指でコリコリしてあげる。
「ふふ、痛いけど大丈夫♡動いていいわよ♡」
んー。まぁ、アンがそう言うんならと俺は優しくピストンを始める。
「アンの中はとっても温かくて、僕のが凄く締め付けられているよ」
「ふふ、私も裕太のおちんちんの温もりを感じているわよ♡処女膜があったあたりが焼けてるみたいに痛いけど♡」
「それじゃあしばらく動かすのはやめようか?」
「いいの♡痛みよりも嬉しさの方が何倍もあるから♡」
「僕もアンと結ばれる事が出来て嬉しいよ」
何度も奥にキスするように優しくピストンする。
「もっと早くしていいわよ♡」
ピストンの速度を上げる。
「痛いけど裕太のいつもどおりにやっていいのよ?♡それにどんな体位だって言ってくれたらするわ♡」
そこまで言ってくれるなら、俺も頑張るか。アンに刻み付けてやる。
「ええ、刻み付けて♡」
俺はいつもどおりにリズミカルにピストンする。
「対面座位をしよう。おいで、アン」
俺が両手を広げてアンに呼び掛けると、それに応じるようにアンが体を起こして俺に抱き着き、お互いに抱き締め合いながらする。
アンはグイグイきてほしいって言っていたから俺がグイグイいく感じでいいか。
「私もこの体位好きよ♡私だって裕太の事気持ち良くしてあげられるんだから♡」
アンが俺を抱きしめてディープキスしながら、俺の動きに合わせて腰を振ってくれている。
「もっと突き上げてあげるね」
アンと繋がったまま俺は仰向けになり、アンを突き上げる。
「ふふ、ロデオの気分ね♡」
俺はアンの両方のおっぱいを揉んだり乳首を摘まんだり、両手を繋いだりしながら騎乗位をする。
「おいで、アン」
アンは俺の呼び掛けに応じ上体を俺の表に密着させ、俺は両手でアンのお尻を掴み、アンは両手で俺の顔に添えるようにしながら、お互いに腰を振りながらディープキスする。
「アン、今度はお尻を僕に向けて、足を開いて両手でオマンコをクパァして僕の事を誘ってごらん」
俺はアンと後背位がしたい。
「ええ、分かったわ♡こうかしら?♡――きて、裕太♡」
アンは四つん這いになってから開脚し、俺にお尻を向けて両手でオマンコをクパァする。
「アンの姿、とっても魅力的だよ」
うん、すっごくエロい。
「ふふ、嬉しいわ♡」
後背位の体勢を整えるとペニスをアンのオマンコにあてがい、挿入していく。
そして後ろからピストンを始める。
俺はアンを後ろから突きながら、アンのお尻を掴んだり、撫でたり、アンに覆いかぶさってからアンの首筋にキスしたり、アンのおっぱいを揉んだり、乳首を摘まんだりする。
「アン♡アン♡アン♡」
アンの喘ぎ声はたまらなく可愛い。
しばらくこの体位を堪能する。
「正常位に戻そう。またオマンコをクパァして誘ってね」
後背位も堪能した事だし、ラストスパートを掛けるため正常位に戻したい。
「分かったわ♡こうね♡――裕太、早く私のここに裕太のを挿れて♡」
正直アンの誘いに興奮してしまい、より一層勃起させてから正常位でのピストンを始める。
「アンの中最高だよ?」
「アン♡アン♡嬉しい♡私も裕太の最高よ♡」
激しくピストンをする。
しかしどうしたものか。俺もイキそうになってきてしまった。念のために外に出そうか。
「ダメ♡中に出して♡」
だいしゅきホールドがきつくなってしまい、自力で抜くことが出来ない。
「私もイキそうなの♡一緒にイキましょう?♡」
そうだな。責任を取るとするか。
激しくラストスパートを掛ける。
「アン、本当に中に出して良いんだね?」
俺はアンに最終確認で尋ねる。
「もちろんよ!♡裕太の精子を私のオマンコの奥に、中に出して!!!♡♡♡」
アンがそう言ってくれているので中出しするつもりでラストスパートを掛ける。
「出るっ!!!!」
もう我慢が出来ず激しくピストンした後、最奥に突き絶頂しアンのオマンコの奥へと、子宮目掛けて大量に精子をドビュビュビュ!!!と中出しする。
「私もイク!!!!!♡♡♡♡♡」
アンも俺の射精と同時に絶頂に達してくれた。
「たくさん中に出したよ、アン。すっごく気持ち良かった」
射精後、俺はアンを見つめる。
「ふふ、たくさん中に出してくれてありがとう♡私も気持ち良かったわ!♡それに何より裕太と結ばれる事が出来て良かったわ!!♡♡」
かくして俺とアンは愛を伝え合うようにキスした。
(この量の血を見たら、私いっぱい頑張ったわね!♡――この私の血の付いたシーツは私の友達の世界では……ふふ♡何としてでもこのシーツを裕太から貰わなくちゃいけないわ!!!♡♡♡自然な会話を心掛けるのよ!アン!!ファイト!!!)
そして俺はアンからどこか棒読みで大根な演技のように焦ったように話し掛けられた。
「ねぇ!♡裕太!!♡♡シーツに血がいっぱい付いちゃってるわよ!!!♡♡♡ごめん……!!!!♡♡♡♡」
アンにそう言われて確認してみるとそこには確かに血がたくさん付いていた。
まぁそんな事になっているのだろうと思っていたし薄々気付いてもいたのだが。
そして血どころか精液やら愛液やら多分汗と思われるものまでたくさん付着していた。
「仕方が無いだろう。まぁ洗濯するんだから気にするな」
この時の俺は既に俺キャラに戻っていた。
まぁ洗濯で落とせなければ交換だな。
「私が弁償するわよ!!♡♡いくら???♡♡♡」
いや無理するなって。
「これは最高級のエジプト超長綿100%でドバイの世界唯一の7つ星ホテルのスイートルームで使われているやつと同じやつだからなぁ。1枚4万5000円ってところだな」
結構するだろう。
「これ1枚で4万5000円もするの!?!?!?」
そうなんです。
「そうなんだぞ。だから気にするな。アンはもう俺の女なんだからこれくらい俺が余裕でどうにかしてやるさ」
アンが俺に結構な額のお小遣いをねだりだしたり、お金を湯水のように使って贅沢をし始めたらさすがに怒るかもしれないが。
「ふふ♡――ねぇ!ユウタったら!!私そんな事しないわよ!!……分からないけど……」
分からないんかい!!
「ねぇそんな事より……♡弁償はしてあげられないけどこれもしよければ私が貰ってあげるわよ?♡」
そんな事よりって……。
まぁどうぞ……。
「いいぞ。くれてやる」
むしろこの場面で断る奴なんているのか?
「やったわ!!♡♡もう裕太が返してって言っても絶対に返してあげないんだからね???♡♡♡」
しかしそんな血が付いてるシーツなんて貰って何がしたいんだアンは。
かくして血の付いたシーツはアンが俺から貰い受ける事となった。
そしてアンが口を開いた。
「裕太のオチンチンも裕太の精液と私の血でベトベトね♡――私が掃除してあげよっか?♡」
自分で拭こうと思っていたが、アンがしてくれるのか?
「もちろんよ!♡私はもう裕太の恋人なんだから!!♡♡これくらい余裕でしてあげるわよ!!!♡♡♡」
アンが俺の股間の前まで移動し、俺のオチンチンの先っぽにキスしてからしゃぶり始めた。
「苦いだろうしやめておけって」
献身的になってくれるのは嬉しいんだが、俺はアンにあまり無理しないでほしいんだよなぁ。
「私は別に無理してないわよ?♡私頑張るからまた気持ち良くなってね?♡」
「あぁ、アンがそう言うのなら頑張ってみてくれ」
アンがお掃除フェラしてくれている。
手でシコシコとしごきながら、舌を使って亀頭を刺激しながら舐めてくれて、奥まで咥えて舐め吸ってくれている。
「またこんなにオチンチン勃たせちゃって!♡まだ出したりないのね!♡いいわ!♡私がまた出させてあげる!!♡♡」
それがさらに激しくなる。
「アン……もう出そう……」
俺はまた出そうになってきた。
「いいわよ!♡そのまま出して!!♡♡」
いやいや、咥えながらはダメでしょ!アンの口の中に出ちゃうじゃん!!
「私は裕太の精液を口の中に出してほしいの!♡大丈夫だから!♡ちゃんと飲んであげるから!!♡♡」
知らないぞ?
「ふふ♡ほら、私の口の中に出して!!♡♡」
アンがそこまで言うので俺はそのまま出すことにした。
「出る!!!!」
俺はアンの口の中にドビュビューー!!!とまた精液を出してしまった。
「ん~~!!!♡♡♡」
アンが俺が放った精液を吸い取ってくれて、最後に精液を口に含んだまま俺のおちんちんの先っぽにキスした。
「ごちそうさま!♡美味しかったわよ!♡♡」
するとアンが少し上を向き俺の精液をごくっと飲み干してしまった。
「ほら、見て♡裕太の精液私が全部飲んであげたわよ?♡」
アンはその証拠にと口を開け俺に口の中を見せてきた。
「体調悪くなったりしてないか?大丈夫か?」
俺はアンの事を心配している。
「大丈夫よ!♡私は今幸せだもの!!♡♡」
それは理由になってないと思うのだが……。
そ、そっか……。
「ありがとう、アン。愛しているぞ」
俺はアンに幸せそうに微笑み、アンの頭を優しく撫でてあげる。
「ふふ♡私も裕太の事いっぱい、い~っぱい愛してるわ!!♡♡」
アンも幸せそうに微笑んでそう言ってくれた。
俺は今無性にアンを抱き締めてディープキスしたいのだが、アンは直前にお掃除フェラしているので、俺の精液やアンの愛液や血液を飲み込んだばかりのアンの口にキスするのは抵抗がある。
それにこれから腕枕もしてあげたいのだが、やはりその臭いが気になってしまった。
(あわわわわ!!このままじゃ私裕太にチューしてもらえないじゃない!!それに私の口臭って!!!お掃除魔法を掛けなくっちゃ!!)
「クリーン!」
お、急にどうしたんだ?
突然アンが自分の右手の平を自分の左手の平にかざし、そこに魔法陣が現れ光が当てられていく。
どうやらアンは魔法を使っているようだ。
続いて左手の平を右手の平にかざし、同様にしていく。
さらに自分の口元にも右手の平をかざし、口内に光を当てていく。
「アン、一体何をしているんだ?」
何となく手と口内を魔法で洗っているのだろうとは思うのだが。
「裕太に分かりやすいように魔法陣と魔法の光を見えるようにしているのよ!」
いや、そういう事じゃなくて!!!
てかそもそも魔法陣も魔法の光も消せるのか!!!
「あ!今私の手と口の中をお掃除しているのよ!だって綺麗にしないと裕太がディープキスも腕枕もしてくれないじゃない!!!――そうね!消せるわよ!でもそしたら裕太が何のこっちゃか分からないでしょ?」
あぁなるほどね~。
綺麗にしてくれるのは助かる。
てか魔法陣も魔法の光も消せるのって凄いなぁ。
(喉の奥から臭いがこないようにバリアを張って、息の確認をしたら完了ね!)
「うん!両手ももう大丈夫ね!――次は、はー!――出来たわ!♡見て!♡臭いもゼロよ!♡確認してみる?♡」
アンが両手を確認した。――そして両手で器を作ると、それを自分の口元にかざし、「はー!」と息を吐いて自分の口臭を確認した。――その後嬉しそうに俺に何やら確認してほしそうにそう言ってきた。
まぁ俺はアンの事を信頼しているので、本当に臭いもゼロになったのだろうと思う。
それにどうも確認してほしそうにしているので、俺としても確認してあげたいと感じている。
とりあえず俺はアンがお掃除フェラをしてくれた俺に抱き締めてあげたい。
「いいわ!♡いっぱい抱き締めて!!♡♡」
分かった。
「アン、お口でしてくれてありがとうな」
アンの頭を撫でながら優しく抱き締める。
「いいのよ♡またしてほしくなったら言ってね♡――気持ち良かった?♡」
アンがそう言ってくれたので、つい嬉しくなって勃起してしまった。――ああ、とても気持ち良かったぞ。
「裕太ったら、またオチンチン勃起させちゃって!♡――なら良かったわ!♡」
アンが何やらジト目で言ってきた。すまん。アンに欲情してしまったのだ。――それにしてもアンはなんか経験があるみたいに上手かった気がするのだが。
(裕太が欲情してくれて嬉しいわ!♡――それにしても裕太はジト目が好きみたいね!♡使える時があったらもっとしてみようかしら!!♡♡――そうね……この記憶の裕太とするのは初めてよ……)
「確かに臭いはまったくしないな。じゃあ今度は両手を繋ぎ合わせながらキスしてもいいか?お互いに同じ距離感で顔を近づけ合ってする感じだ。ポッキーを2人でお互いに反対方向から咥えて食べていくみたいに。両手の位置はそうだなぁ。顔の横で」
なんか急にこういうキスがしてみたくなったのだ。
これは俺の性癖ではなくアンの口臭の確認であって、俺の性癖を優先させている訳では断じてない!!!
「に、臭いって……!――良いわね!♡面白そう!!♡♡いつかポッキーのもやってみたいわね!!!♡♡♡――ふ~ん、でも裕太ってそういうのも好きなんだ~?♡――それにしても臭いとか口臭とかって……私乙女なんだからね!!!」
ポッキーのは異世界に行く前と戻ってきた時のどちらでしようか。――しかしアンのジト目も可愛いものだな。――あぁ、アンが乙女なのは分かっている。それも女神だという事もな。そもそも俺はアンの事を一度も臭いと思った事が無い。むしろ良い香りがしていると思っているくらいなのだがな。
「絶対異世界に行く前にしましょ!!♡♡――ねぇ、裕太♡私のジト目ってそんなに可愛い~?♡――ふふ、裕太が私の匂いが臭くなくてむしろ良い香りって言ってくれて私凄く嬉しいわ!♡」
それでは異世界に行く前にするとしよう。
「あぁ、可愛いよ。――なぁ、むしろ俺の匂いの方が気になるんだが。俺の匂いって大丈夫なのか?」
アンは俺に可愛いと言われて嬉しかったのかキャッキャウふふしている。――しかし俺は自分の体臭の方が不安なのだ。
「ふふ♡でも私で可愛いのってジト目だけ?♡――裕太の体臭は大丈夫よ!♡私は裕太の匂いなら汗臭いのも精液も大好き!!!♡♡♡」
いや、俺はアンの表情なら何でも可愛いし好きだ。――ん~。そう言われても俺の不安は全く解消されないのだが!!てか俺の汗臭い臭いとやらはいつ嗅いだんだ?今か?それともさっきの脱衣の時か?
(裕太♡私また濡れてきちゃった♡――ギクッ!!!……昔から数え切れないくらいね……)
「じゃあ裕太に私の色んな顔も何もかも、ぜ~んぶ見せてあげるわね!!♡♡」
アンはこれから俺に色んな顔芸を披露してくれるようで、全部とやらも楽しみだ。
(か、顔芸って……!ま、臭いの件はこれ以上訊かれたら困るから触れないでおこ……!!)
「さて、アンにさっき説明した要領でキスしてもいいか?」
アンに尋ねる。
「訊かなくてもいきなりきてもいいのよ?」
それはさすがにアンに心の準備が出来てないとかでビックリさせてしまうだろうに。
「まぁそうかもね……」
そうだな。こういう時はやはり折衷案で宣告系といくか。
「じゃあキスするぞ、アン」
アンに告げる。
「ええ、きて!♡裕太!♡」
俺はアンの両手と重ね合わせるように手を繋ぎ、そしてお互いに顔を近づけていき唇を重ね合わせる。
キスしながら何度もチュッ、チュッと音を出す。
距離感を楽しむように、上唇や下唇にキスしソフトに愛を伝え合う。
重ね合わせている両手は右手は顔の右隣、左手は左隣にある程度の距離にあり、お互いに顔を近づけながらしているのでバランスゲームみたいな難しさとゲーム感覚があり、お互いに手探りしながらキスしていく。
「ねぇ、私の事焦らしてるの?♡」
よく分かったな。
「もう!♡裕太の意地悪♡」
するとアンが痺れを切らしたのか俺の唇を捕まえるように顔を突き出してきて、舌を入れようとしてきたのでそれに応じると、舌を絡めてきてクチュッ、クチュッという音が部屋に広がる。
うん。確かに口臭は無い。
「そうでしょ?♡だから安心して♡裕太にフェラしてあげたら、これからは私のお口も手もすぐ綺麗にしてあげるから♡遠慮なく言ってね!♡」
アンがレロレロとディープキスしてきながらそう言ってくる。
俺としては非常に助かる心遣いだ。これからは遠慮なく言ってみる事にしよう。
かくして俺はアンにお掃除フェラしてもらい、キスも楽しんだ。
そして俺はアンに腕枕をしてあげてピロートークを始めた。
「当時の俺の性格ってどんな感じだったんだ?」
気になったので当然訊いてみる。
「イタリアの時の一人称が『僕』のアベルみたいな感じ♡」
あぁあんな感じか。
てか何で知ってるんだ!?!?!?!?
「さっきまでどういう訳か俺がアベルみたいになっちゃってたけど良いのか?」
俺は何でか内なるアベルが出てきてしまっていたのだ。
「良いのよ♡昔の裕太を思い出せてすっごく良かったわ!!!♡♡♡」
俺はアンの「『一人称は俺で!』というリクエストに違反してしまった……」と内心で焦っていたのだ。
まぁアンがそう言うのなら良かったが。
*(良かったわね、アン)*
「ちなみに俺が死んだ後その王国はどうなったんだ?」
俺の死後について気になったので尋ねてみた。
「気になるのね♡――う~んとね~――忘れたわ♡」
ええーーーー!?!?!?!?
「だって裕太が死んじゃってから興味が無くなっちゃったんだもの!♡」
いやいやいや、それは女神としてまずくないか???
「でもクーデターを起こそうとした奴らはちゃんと始末したわよ???」
アンが俺の胸元を指先で撫でてから、怖い感じでボソボソっと言った後、安堵した様子で話してくれた。
こ、怖い……。
やっぱり女神だとかそういう存在を敵に回したら怖いな……。
「そうよ♡怖いわよ?♡ふふ♡」
えー、じゃあどうしよう。
アンは浮気とか一切許さないタイプって事なんじゃないか。
そしたら俺なんかもうとっくに……。
「あ、私の星の子達と戯れてる分にはいいのよ。――私の星の子達と戯れている分には」
アンが言った事の後半部分に凄く深い意味を感じたがそれ以上の事はよく分からなかった。
へー、でも何でだ?
「そりゃ私の星の子達は可愛いからよ!――裕太が星の子達と結ばれてる分には全然いいの!!――本当は全然良くないけど!!!――ま、本命の私が出てくるまでの前座よ前座!!!!」
ど、どっちなんだ……。
ま、まぁ、そ、そうか……。
いずれにせよ俺に天罰は無いようでほっとした。
「ふふ♡ところでねぇ?裕太♡――自分の名前は誰が付けたと思う?♡」
急にどうしたんだ。
ん~、普通に考えたら俺の両親だと思うんだがなぁ。
「ふ~ん、知らないのね!――私だったら高校生クイズ君な裕太が知らない事をいっぱい知ってるわよ???」
高校生クイズかぁ……アンは俺が高校生クイズに出たかったのを知っているのか。
――ちなみに俺は出たかったが出なかった。
というのも俺はあの手の芸能事務所にも所属していない素人を地上波で晒す系は苦手なのだ。
それも高校生達を地上波で晒し理不尽な問題を出題するというのはいかがなものかと当時思ってしまったのだ。
CMだって流すだろうしビジネスの道具にしているのにギャラも無いんだろうからな。
何よりデジタルタトゥーになってしまうと思ったからだ。
それに俺は既にビジネスを始めていたし高校生社長だとか、数学オリンピックの件もそうだしちやほやと持て囃されるのは嫌だったからな。
――そもそも顔出しするというのはデメリットが多いし、顔出ししないでお金を稼げるに越したことはないのだ。
この社会では顔出しした時点で一般人でも実質公人扱いになってしまう。
いざ裁判になっても「貴方は自ら顔出ししましたよね?」というようになり裁判官は守ってくれないのだ。
それに俺には既にハーレムがあったので、俺が悪目立ちしたら色々と詮索されて周囲の女性達に迷惑が掛かってしまうだろうからな。
そんな訳で俺は出場しなかったしその決断は今でも後悔していない。
「私も裕太には人前に出ないでほしいわ!!」
ん、それは何でだ?
「人前に出るデメリットが心配なのもあるわ!――でも何より私は裕太を独り占めしたいから!!!」
はい、完全に自分本位な理由でした。
「それより裕太の名前の由来 知りたくないの!?!?」
もちろん知りたいが。
「裕太の名前はね、私が付けてあげたのよ!!!!」
お、マジか。
「驚いた???」
まぁな。
「裕太が私の名前を付けてくれたけど、交換で私も裕太に名前を付けてあげたのよ!!!――だって貴方には名前が無かったんだもの!!!」
まぁ数千年前の事だもんな。
文明レベルも低くて争いも酷くて色々と相当酷かったのだろう。
「そうね、でも最初は酷くなかったのよ???」
人口が少なかったからか?
「そう!!集落が基本だったから問題も起きづらかったのよ!!」
そうだよなぁ。
で、人口が増えてきて都市や国家へと発展していく過程で問題が起こり始めたと?
「そうね、人権だって確立されていない時代だもの。――支配者以外は奴隷の時代よ」
この現代の価値観に染まり切っている今の俺からすれば考えられない話だ。
「でも貴方が奴隷解放を進めてくれたおかげで少しずつ変わっていったのよ!」
へー、当時の俺も役に立ったんだなぁ。
しかし俺は完全にタダ働きさせられてるよなぁ……。
「そうね、あの時も無料で引き受けてくれたわ」
ヤバ……自分の行いを他人視点で冷静に見てみたら自己犠牲し過ぎていて気持ちが悪過ぎる。
「自分の事そんな風に言わないでよ!!!!!」
へい……。
まぁ何となくなのだが、きっとその頃の俺の口文句は「僕は君の役に立てて嬉しいんだ。それに僕は君から一生大切にしたい名前を貰っているからタダではないし、僕は何より大切にしたい君自身と一緒にいられている事が最大の贈り物なんだよ。――だから僕はそれ以上に望む事も無いし幸せだから気にしないで」とかなのだろう。
「そう!!!!!♡♡♡♡♡全く同じよ!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
胸が高鳴りまくったアンはその衝動を抑えられずに俺に襲い掛かるように抱き着きディープキスしてきた。
しかしすまない。
俺は自己犠牲してしまう性格を変えたいと思っているので前世の俺の言動を猛烈に反省しているのだ。
「変えなくていいんじゃない?」
いや、変えたいなぁ。
自分だけ損な立ち回りをしていたらバカらしいだろう。
「私はそれでもいいと思うんだけどね!!!!」
まぁアン目線はそうなのかもしれないけどな。
しかし今の俺だったら何て言うかなぁ。
――俺様全開なら「俺がこの世界で一番欲しいのはお前の身と心だけだからな。既に十二分の対価は貰っている。口を開く暇があったら俺に口を塞がせろ」って甘くキスしちゃうか……。
しかしこれってどう考えても魔王なんだよなぁ……。
しかも「対価」って悪魔やんけ……。
悪魔族出身の魔王ってか?
――はぁ……俺が漢気を出そうとすると出てくる俺様キャラが魔王回帰によるものだったのだとしたらちょっと落ち込むなぁ……。
てかちょっとどころかかなり落ち込むなぁ……。
というのもこの文明では相手を罵る言葉に「この悪魔!!!」というのがあるしイメージは最悪なのだ。
それに魔王といったら勇者と敵対する悪役キャラだからなぁ……。
悪の側に回るのは全く受け入れられない自分がいる。
「魔王な裕太もいいんじゃない???♡♡♡」
魔王はそもそも魔族第一主義で他種族の領地を侵略し支配下に置こうとするものだろう?
――戦争には戦争犯罪が付き物だしな。
そしてもし俺の前世が魔王だったのだとしたら、俺だってそういう魔王らしい悪逆非道な事をしていたかもしれないのだ。
つまり俺がこの手で人を殺めていたのかもしれないと思うと……。
俺は自分の手を見つめながらその事を考えているとその手が震えてきた。
「大丈夫よ!裕太ならきっと優しい魔王だったはず!!――さっきみたいに『俺がこの世界で一番欲しいのはお前の身と心だけだからな。既に十二分の対価は貰っている。口を開く暇があったら俺に口を塞がせろ』なんて言っちゃうような魔王様よ???――だから大丈夫よ!!!!」
アンがさっきの俺のセリフを俺の声真似をしながら言ってきた。
励まされたのとからかわれたようで落ち込んだのが半々ってところだ。
俺はどうも自分がからかわれるのは好きではないようだ。
まぁでもそうだよな。
俺が魔王になったとしても悪い存在になるのは考え辛い。
そして俺は魔王だったかもしれない前世に少しだけ希望を見出すことが出来てきた。
まぁそもそも俺の前世が魔王だったと確定した訳でもないしな!!!
「そうよ!!♡♡元気出して!!!♡♡♡チュッ♡チュッ♡」
俺はアンにキスされ元気も出てきた。
そんな訳で本題に戻そうと思う。
「で、名前の件はどうなったんだ?――何で裕太にしたのかとかな」
元々の文字はおそらくアルファベットだろう。
という事はカタカナで言えば「ユウタ」だと思うのだ。
「そうよ!『ユウタ』や『ユータ』が正解ね!!」
へー、でも何でそれが俺の名前の由来になったんだ?
「私当時文字を人類に与えようと思ったのよ!で、ギリシャ文字なんだけど『アルファベット』はどうかな?と思ってね。で、初期は「エータ、ベータ、シータ、データ、イータ、フータ、ギータ、ヘータ、アータ、ジータ、ケータ、レータ、メータ、ネータ、オータ、ペータ、クータ、ラータ、セータ、テータ、ウータ、ヴータ、バータ、スータ、ユータ、ザータ」とか考えていたのよ!」
へー、ベータとシータとイータとゼータは残ってるじゃないか。
「ええ、一部は残ったわね!」
あと使われなくなったけどヘータもあったな。
「そう、ヘータもあったわよ!!とっくに廃れてしまったけど!!!!」
しかしそれ一辺倒なのもキツくないか?
「昔の裕太もそう言っていたから人々に託して自由にさせたのよ!」
なるほどねぇ。
で、俺の名前にユウタをくれたのは何でだ?
それにユウタも使われてはいないようだが。
アルファベットの「Y」にあたる文字の読みは「ユプシロン」のはずだ。
「じゃあここでクイズよ!!男にはあって女には無いもの、な~んだ???」
唐突にアンによる名前の由来クイズが始まってしまった。
ん~、解くなら一発で解きたいなぁ。
というのも俺は高校生クイズに出ようか考えていた程クイズが好きだからな。
俺がクイズ好きなのも知っていてこの意地悪な女神様はクイズを出してきたのだろう。
「天才様の裕太でもさすがにヒント無しは難し過ぎた???♡♡♡」
アンの煽り文句にちょっとだけイラっときてしまった。
こうなったら意地でもノーヒントで解いてやる!!!
俺のIQは180を超えているのだ。
天才の名に懸けて、それに何より俺を信じて勇者にしてくれたアンの期待を裏切らないためにも俺はこのクイズに絶対に負けられない。
とりあえず現状の情報を整理をすると、俺が問われているのは「男にはあって女には無いもの」だ。
そしてそれはアンが俺に名付けてくれた「ユータ」と関係があるという事だ。
以上の情報を派生させると、「男にはあって女には無いもの」だし何となく実体があるものかもしれない。
そしてアンは女性で俺は男性だ。
男性と女性の違いといったら顕著なのは肉体だし、いくらアンでも無形の哲学に逃げる程陰湿ではないだろうし、普通に生物学的な問いと見て良いだろう。
「私は陰湿じゃないわよ!!!!」
うん、そうだね。
まぁそれ以上は言及しないでおく。
「ちょっと!!!!」
さらに「ユータ」の文字は大文字が「Y」で小文字が「y」だ。
つまり以上の事から導き出そうとすると、脳内のデータベースに1つだけヒットしたものがあった。
それはY染色体だ。
「そう!!正解!!!さっすが私が見込んだ勇者よ!!!!♡♡♡♡チュッ♡」
どうやら正解したらしい。
アンは俺にそう言ってキスしてきた。
そもそも染色体とはヒトの細胞の核内にあり、遺伝子が含まれている構造体の事だ。
性染色体は性別の決定に関わる情報を持つ染色体の事で、ヒトの場合X染色体とY染色体の2種類がある。
そして女性の性染色体はXXであり、男性の性染色体はXYなので、「男にはあって女には無いもの」とは、性染色体という点で見れば「Y染色体」だと言えるのだ。
「そうなのよ!!!!」
てかおバカそうなアンがよくそんな事を思い付いたな。
「ちょっと!!!!!――私だってお金の事とか興味のある授業はちゃんと聞いてたわよ!!!!!!」
アンの話を聞いた限りどうやらそこかに神専用の学校がありそこで一通りの事は学べるようだ。
「まぁね!!!!」
で、アンはお金と男性に興味があったと?
「だ、だって!!私は女性だから男性の体の事が気になっちゃったんだもの!!!!――あと正確にはお金じゃなくて金目の物ね!!!!!」
そっか。
まぁ興味を持つ事は良い事なんじゃないか?
――裕太はいつまでも脱線していては埒が明かないためアンを褒める事にしたのだ。
「ありがとう♡チュッ♡――でね、昔の裕太はね、私が体中に性染色体があるって教えたら「どこにあるの!?見えないよ!?」ってすっごく驚いてたの。――物凄く小っちゃいんだから肉眼で見える訳無いのにね、クスクスクス」
あの、未開人を虐めないでもらえます???
「別にいじめてなんかないわよ!!!可愛いと思ってただけ!!!!!」
どうだか。
「でね、裕太が私の事守ってくれるって言ってくれたのが嬉しくてね、男らしい、って思ったの!!で、Xの隣はYだし、Yは私の中では「ユウタ」だから、ふと名前は「ユウタ」はどう?って思ったって訳!!!」
なるほどねぇ。
「ち・な・み・に!『ユウタ』を『ユプシロン』に変えたのは私よ!!!」
んー、でも何で変える必要があったんだ?
「もちろん裕太の名前を私が独り占めしたかったからよ!!!!――知らん連中にユウタユウタ言われたら嫌でしょ!!!!!!」
そ、そうですか……。
で、「ユウタ」と「ユータ」はどっちが正解なんだ?
「発音で言えば『ユウタ』よ!」
なら良かった。
俺は「ユータ」より「ユウタ」の方が好きだしな。
ありがとな、アン。
「どういたしまして♡チュッ♡――当時の裕太もすっごく喜んでくれたわよ!!!♡♡♡」
そうか。
しかし当時の俺とアンの関係は未開人と全てを知っている女神という関係で、俺はアンに超見下されていたのだろうと思うと全然元気が出てこない。
「見下してなんかないわよ!!!もう、元気出して!!!裕太が元気出してくれるまでチューやめてあげないんだから!!!!!」
アンはそう言うと俺にたくさんキスしてきた。
――どうやら俺はチョロいようだ。
アンのキスで元気を取り戻した。
「ふふ♡私だって裕太がキスしてくれたらチョロいわよ?♡」
そうなのか……。
今度それが必要になったら試してみるとしよう。
「今してほしいけど……まぁそうなったら試してみてね♡」
うむ。
で、どうやって現代の俺にもその名前を付けたんだ?
「そりゃもう、念じたのよ!!裕太の両親に!!!」
こ、怖っ……。
「あと天使達も総動員して誘導したのよ!!!」
そこまでする必要はあったのかなぁ……。
「別にいいじゃない!!!私は裕太に変な名前を付けられるのが嫌だったのよ!!!!!」
まぁそれで結果的には良かったかな。
俺もこの名前は気に入っているのだ。
それに俺はアンがくれた名前を大切にしたいしな。
「裕太!!!♡♡♡大好きよ!!!!♡♡♡♡チュ~~ッ!!!!♡♡♡♡」
アンがキスしてきたが――。
「俺も大好きだぞ、アン」
俺もそう言ってそれに応じた。
そして思い出した。
俺はアンにしてあげたい事があるんだったな。
それをアンへのお礼としよう。
「そのお礼にアンにこれをしてあげるぞ」
ピロートークも終えたところで、俺はアンにお仕置きを執行しようと電動マッサージ機を取り出した。
「ちょ、そ、それは電動マッサージ機じゃないの!!――一体それのどこがお礼なのよ!!!!!」
アンが俺が取り出してきた電動マッサージ機を見て驚き慌てている。
アンも薄々気付いたようだが、女神がそれを知っているのも罪深いんじゃないか?
――ま、それもお仕置きに加算してやるとするか。
「これは俺の思考を覗いてたお仕置きでもある。――ちなみにこれはさっきアンが『あ、でも今は燃え尽き症候群なんだっけ?』って言ってきた時にしようと思ったんだぞ」
俺はアンにこのお仕置きをしようと思ったきっかけを教えてあげた。
「やぁああああおかしくなっちゃううううう!!!!!♡♡♡♡♡」
俺は事後で敏感になっているアンのオマンコに電動マッサージ機、通称「電マ」を押し当てるお仕置きを執行し潮吹きさせた。
かくして俺とアンの初夜は幕を閉じた。
後書き
本作はこのようにHシーンも丁寧に書きます!
なぜなら「逃げずに全てをきちんと描写すべき」という信念があるからです!