[R18] 優しく俺様系で女が好きな天才新社会人、異世界を救う (JP) – 1章 3節 25話 幼馴染の女神 – 初夜の裏側(優美華の視点)
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青年男性向け – ソフト – R18
第3節 幼馴染 (第1章 勇者の村)
第 25 / 26 話
約 7,100 字 – 11 場面 (各平均 約 640 字)
1/11.「『』が聴こえるかしら?」
これは裕太が下界に帰ってきた頃の事。
「私の声が聴こえるかしら?」
「はい、聴こえます。どなたでしょうか?」
優美華に念話で声が聴こえてきた。
「私はサーティーン。多元宇宙の女神よ」
「つまりティアラ様の上司に当たる方ですか?」
「そうよ」
「あ、失礼しました……!サーティーン様……!」
「すぐに分からなくても仕方が無いわ。私は人前には出ないから」
「そうなのですね……それで私は優美華っていいます……!」
「知ってるわ」
「はい……」
優美華はサーティーンもきっと例のゲームを観ていたのだろうと思ったのだった。
「ところで貴方は裕太君と幸せな第2の人生を送りたいのよね?」
「はい……!」
「そこで貴方達が上手くいく様に私からもこうして念話で助言させていただいても良いかしら?」
「はい……!ぜひ宜しくお願いします……!」
かくして優美華はサーティーンの助言を受ける事になったのだった。
2/11.「『』が歩めるそうです」
そして優美華はセーナ達と共にて裕太の幼馴染として第2の人生を送る準備をしていると――。
「優美華様、ティアラ様による統合的リセット後の事ですが一から人生が始まり幼稚園の頃には優美華様のお家の隣に裕太殿の一家が引っ越し優美華様は以前の惑星のご家族と共に裕太殿と幼馴染としての第二の人生が歩めるそうです」
――セーナは優美華にアン陣営やティアラ陣営とすり合わせた予定を伝えた。
「報告ありがとう。第二の人生が歩めるなんて本当に奇跡みたい」
優美華は裕太の幼馴染として第二の人生を送れる事を心の底から嬉しく思っていた。
「そうですね。しかし優美華様、アン氏の事はお気を付けください。優美華様への敵意が剥き出しです」
「うん。分かってる。でも私にはこの道しか無いから」
優美華はアンがいくらこちらに敵意を向けてきていようとティアラが仲介している手前この約束を大きく違(たが)える事は無いだろうと思っていた。
「でしたら我々は優美華様がその道へ進んでいかれるのをただ支えお守りするだけです!」
「頼もしい。宜しくね」
「御意……!」
かくして優美華達は張り切って準備を進めていった。
3/11.「『』は早いとの苦情がきております」
そしてついに第2の人生が始まったのだが――。
「優美華様、アン氏陣営から『ほっぺにキス』は早いとの苦情がきております」
――裕太達の動向は監視されており早速苦情がきたのだった。
「早いかな?」
「いえ、宜しいかと」
*「サーティーン様はどう思いますか?」*
*「私も別に問題ではないと思うわよ」*
「上も問題無いって言ってるから適切に対応して」
「御意……!」
かくして優美華達のもとに届いた苦情は適切にいなされたのだった。
4/11.「いつになったら『』殺せるのよ……!」
そしてアン側では――。
「ちょっと……!いつになったらアイツ殺せるのよ……!」
「そういう事を言ってはダメですよアン様」
「良いのよ……!あんな幼馴染泥棒猫なんてさっさと殺さないと取り返しの付かない事になっちゃうわよ……!」
「そうは言っても女神様よぉ、現実問題アイツら手練(てだ)れの集まりだぜ?」
「どこが手練れなのよ!どう見ても弱っちいでしょ!」
「いや、あのセーナとかいう女だけでも調べてみりゃ魔王帝国軍の元宇宙艦隊提督だぜ?」
「それのどこが手練れなのよ!ただの頭でっかちでしょ!」
「いやいや、魔王軍で言えば幹部だぜ……力が全ての魔族の国でヒューマンの身でしかも銀河規模で宇宙艦隊提督は前代未聞だろ……」
元S級冒険者の2号こと勇奈でもセーナには勝てる気がしなかった。
「アンタはそこでヒヨってたら良いわ……!でも凛穂なら余裕でしょ?」
「セーナさんは勇者と賢者が合体している様な存在です。元剣聖の私でも敵(かな)わないかと……」
「ちょ……!何でアンタまでヒヨってんのよ……!じゃああれよ……!暗殺者を雇うのよ……!」
「アン様……それが出来るだけのお金が有りません……」
凛穂は仮にアンの命令に従って優美華を暗殺するにしてもその護衛であるセーナ達と戦えるだけの暗殺者に依頼するとなると暗殺ギルドのトップクラスの暗殺者を動かせるだけの大金が必要だと見積もっていた。
「あれでいっぱい当てたじゃないのよ……!」
裕太の優勝を当てていたアンには大金が転がり込んでいるはずだった。
「それはアン様が裕太様捜索に協力してくれたマナリス様やレーナ様への感謝の印と言ってその全額を返す様にとおっしゃっていたので……」
「つまり何よ……!」
「当選金は全てマナリス様とレーナ様への謝礼金に使われました」
「え……あのお金全部……?」
「私もマナリス様達も止めたのにアン様が皆の反対を押し切って気前良く豪語なさったので……」
「ふぁ……」
アンは自分の自業自得についに怒る気力も湧いてこず脱力した様子で座りながら遠くを見つめた。
かくしてアン達は優美華側と武力を交えるまでも無く敗北していたのだった。
5/11.「『』ちゃん、聴こえるかしら?」
「優美華ちゃん、聴こえるかしら?」
「はい!聴こえます!」
サーティーンはまたもや優美華が1人の時に念話を送った。
「貴方裕太君を独占する気は無いのよね?」
「はい。有りません」
「でもそれで本当に良いの?」
「はい。裕太君は皆様から愛されているので」
「そうね。で基本的な方針だけれど彼に自由恋愛をさせてあげられるかしら?」
「つまり裕太君が色々な女性と恋出来る様に導く、という事ですか?」
「そうよ。話は早いわね。タイミングとしては中学生になって貴方と恋仲になってからが良いわ」
「分かりました」
優美華はサーティーンの助言に従うつもりでいた。
「ただしHな事は私が指示するまで決してしては駄目よ?」
「それはどうしてですか?」
「貴方達がアンちゃん達と地球を巻き込んでの大戦争になってしまうかもしれないからよ」
「ど、どうしてですか……?」
「アンちゃんが裕太君に何かする前に貴方が裕太君と体で繋がりそうになったらアンちゃんはどうするかしら?」
「実力で私達を排除しようとしたり殺そうとしてくるという事ですか?」
「そうね。取り返しの付かない様な事になる前に貴方達を排除しようとしたり時間のリセットやまぁ色々考えられる事はしてくるでしょうね」
「ならタイミングを指示してください」
「もちろんそのつもりよ」
かくして優美華はサーティーンの指示に従いながらアン達を刺激してしまわない様に目標に向かって慎重に動いていく事になったのだった。
6/11.「とりあえずのところはおめでとう」
そして裕太と優美華が恋仲になると――。
「とりあえずのところはおめでとう」
「はい……!何とか裕太君と恋人同士になれました……!」
「急に声が出せなくなって焦ったわね」
「はい……!でも無事に誤解も解けましたので……!」
「良かったわ。あとは貴方が彼と仲良くなって、高校で裕太君がティアラちゃんやカトラスちゃん達と自由に恋愛が出来る様になれば良いのだけれど」
イヴには導きたい理想像が見えていた。
「分かりました!頑張ります!」
優美華はピンチを迎えたものの無事に誤解が解け裕太と恋人関係になりサーティーンの指示通りに理想の未来へ向けて頑張っていく事を再び決意したのだった。
「ええ、頑張ってね」
(だって貴方が失敗したら何がどうなるか分からないもの)
イヴは優美華にプレッシャーを掛けるまいとあえて言わないでおいているがもし裕太がティアラやカトラス達を受け入れなかった場合ティアラ達は唯一受け入れられた優美華を同盟違反として粛清する可能性が有り仮にそうなったとしてもそうならなかったとしてもついにティアラかカトラスのどちらかが実力行使に出て裕太を強奪しようとしたりその結果地球はおろか世界をまたいだ神々と天使達による大戦争になってもおかしくないという危機的状況なのだった。
7/11.「1つお聞きしたい事が有るんですが」
そしてある時不安になった優美華は――。
「サーティーン様、1つお聞きしたい事が有るんですが」
「何かしら?」
「もし私がサーティーン様やティアラ様達の期待に応えられなかったらどうなるのでしょうか?」
――念話でサーティーンに訊いてみた。
「さて、どうなるかしらね。大変な事になるのか、意外にも何も起こらないのか、私には分かりかねるわ」
「そうですか……でも大変な事って何ですか……?」
「そうねぇ。ところで優美華ちゃん、彼を失ってからどれくらいたったかしら?」
優美華は突然サーティーンから切なげでシリアスなトーンで尋ねられた。
「私が裕太君を失ったのはクロノス事件の最終日なので……」
優美華はサーティーンによる問い掛けの真意が分からなかった。
「最近よね。じゃあアンちゃんが彼を失ってからどれくらい経っていると思うかしら?」
「分かりません」
「まぁ優美華ちゃんは知らないわよね。アンちゃんが裕太君を失ったのは6000年も前よ」
「6000年も前……ですか……」
「ええ、そうよ。神になったばかりの優美華ちゃんには途方も無い年月よね」
「はい……途方も有りません……」
「じゃあティアラちゃんやカトラスちゃん、プリシラちゃんが彼を失ってからどれくらい経っていると思うかしら?」
「世界神様達の事は私にはもっと分かりません……」
「そうでしょうね。教えてあげるけど137億年よ」
「え……凄(すさ)まじい年月ですね……」
優美華は137億年と聞いて想像してみると途方も無く感じた。
「中には300億年の女神がいれば1000億年、2000億年、3000億年も片思いをし続けている女神もいるのよ?自分がその立場になったと想像してみて。貴方が6000年も137億年も300億年も1000億年も2000億年も3000億年も彼の事を待ち続けてやっと会えたのに彼はもう自分との事を覚えていなくてライバルもいて邪魔もされて彼に会えなくてやっと会えたのに自分の事を愛してくれなかったとしたらどれだけ辛いかしら?」
イヴは優美華に女神達の気持ちを代弁した。
「心が張り裂けそうになってしまうぐらい辛いです……」
「そうでしょうね。だから貴方が彼の幼馴染になって彼の人格形成に関われるのはとても大事な事なのよ」
「私も大事な事だと思いました。頑張らせてください!」
「ええ、頑張ってね。でもまぁ失敗したらまたやり直してあげるからそんなに無理しないで気も張り詰めないでね」
「はい……!」
優美華はサーティーンの言葉に気持ちが軽くなった。
8/11.「『』が何かをしでかすのでしょうか?」
「でもあのお優しいティアラ様が何かをしでかすのでしょうか?」
優美華はそれでもあの優しいティアラが思い通りにならなかったとしてもあの戦闘狂なカトラスならまだしも何か行動を起こすとは思えなかった。
「もうあの子達は覚悟が決まっているからね。兵力も財力も整えてあるし」
「そうなのですか……?」
「ええ。そしてこれは最悪のケースだけどティアラちゃんは『この世界の女性が私だけなら絶対に振り向いてもらえる』と考えて大量殺戮を始めるかもしれないわ」
「え……」
優美華はティアラのその姿が想像も付かなかった。
「そしてカトラスちゃんは『振り向いてもらえないんならこんな世界なんて無くなっちまえ!』と絶滅戦争を始めてしまうかもしれないわね」
「そ、そんな……」
「そしてそのどちらかが約束を破って裕太君を手に入れたら、最悪の場合世界同士の大戦争で何兆何京何垓、いえ、無数の命が散る事になるわね」
「ほ、本当にそんな事になってしまうのですか……?」
「最悪の場合、の話よ。それに元々2人は裕太君をめぐって仲が悪かったのよ」
「そうなのですか……」
「今はお互いに仲良くやろうとしているけれど。上手くいかなかったらどうなってしまうのかしら、ね?」
「はい……」
「プリシラちゃんもそうだけどもうみんな爆発寸前よ」
「そうだったのですね……」
優美華は竿姉妹同盟がそれ程までに脆(もろ)く危(あや)ういものだったのかと思い知らされたのだった。
「まぁやり直せるからから」
「でも頑張ります……!」
「そうね。その意気よ」
かくして優美華は絶対に失敗出来ないと決意したのだった。
9/11.「『』はどうだったかしら?」
そして優美華は初夜デートの後ティアラ達と歓談した。
「初夜はどうだったかしら?」
「とても良かったです!」
「それは良かったわね」
「子供は作ったのか?」
「いえ、避妊しました」
「何だよもったいねぇ!」
「ダメよ。そんな事したらアンが何するか分からないわよ?」
「んなのあたしらでどーにかなんだろ!」
「でもダメよ。アンは自分が最初に孕むって宣言してるもの」
「お前んとこの子は強情だかんな」
「そうね。あとアンが裕太君に接触するのは裕太君が大学を卒業した後よ」
「ったくそれまでお預けかよチクショー」
やり切れない気持ちになったカトラスは天井を見上げた。
「貴方達もそれで良いのよね?」
「わたくしはそうね」
「はい。私もそれで良いです」
優美華もプリシラもその方針を受け入れていた。
10/11.「それで、私は上手に出来たでしょうか?」
「それで、私は上手に出来たでしょうか?」
「どんな風にしたのかしら?」
優美華はティアラ達に1つずつ何をしたのかを話していった。
「んー、そもそもアイツ童貞だったろ?皮剥きはどうしたんだ?」
「サーティーン様によると皮剥きはアンがしたそうよ」
「へー」
そして。
「こう、クパァはしなかったのか?」
「しませんでした」
「アベルの奴はクパァ好きじゃなかったか?」
「え?」
「ええ、好きだったわね。というより相手にその意思がある事が分かるっていうのが分かるのが良かったんじゃないかしら?」
「あー、なんかめんどくせぇ理屈だった気がするな。自分からドアを開けるのと相手がドアを開けてくれるのじゃ全然ちげぇとかかんとかってやつか?」
カトラスはアベルが言っていた事を思い出した。
「そうね。彼は本当に心優しいから相手の嫌がる事はしたくないのよ。だからこちらが無理をしていない、したい事をしているって分かる様にしてあげた方が喜ぶのよね」
「次からそうします……」
「優美華ちゃんも無理して私達に合わせなくて良いのよ?」
「無理はしていませんがします!」
「おし!心意気は嫌いじゃねぇ!その意気だぜ!」
そして。
11/11.「両手を『』で繋いだりはしなかったの?」
「両手を恋人繋ぎで繋いだりはしなかったの?」
「少しだけ、です……」
「エッチなワードは?」
「あまり言ってません……」
「だいしゅきホールドはしたか?」
「いえ……」
「お口でお掃除しなかったのか……?」
「はい……」
「もったいねぇ……」
「もったい有りませんわよね」
「……」
優美華は自分の至らなさを思い知らされて落ち込んだ。
「大丈夫よ優美華ちゃん。貴方の初夜を邪魔してはいけないと思って何も具体的に助言をしたなかったのは私達だから」
「まぁ、アイツ今童貞スタートだしアイツにも知識ねーからな……!」
「わたくしは初心(うぶ)な2人が初心(うぶ)なHをしたというただ素敵な事だと思いますけれどね?」
ティアラ達は落ち込む優美華を宥(なだ)めようとした。
「お慰(なぐさ)めの言葉ありがとうございます……自分の至らなさを思い知らされました……」
「まぁ優美華ちゃんはこれからよ」
「だな」
「ですわ」
「はい……!」
かくして優美華は自分の至らなさを思い知り激しく後悔したのだった。
しかし優美華はへこたれず前向きに頑張っていった結果見事に裕太を導き正妻の座を勝ち取ったのだった。
(まだ微調整が必要な個所(かしょ)も多いけれどついに「完成」かしら)
イヴはアダムのリニューアルを大いに喜んだ。
そして優美華は裕太の奥さんの様なメイドになるという夢を果たし幸せを謳歌(おうか)した。――
――アンが裕太を異世界救済という名の大義名分で勇者にし異世界のロクでもないマナリスの星へと送り込むまでは……。
後書き
優美華陣営には世界神のティアラ達が付いていますがアン陣営にも世界神のレオンハート達が付いている為諜報・防諜力は拮抗(きっこう)しています。
またイヴは基本的に中立の為目的が重なれば話は別でありクロノス事件の企画や優美華へのサポートなどは例外ですがどちらにも最低限しか関与していませんしするつもりも有りません。
ミラノヴァ達はというと優美華・ティアラ陣営と敵対しており敵の敵は味方という事でアン達の背後にいるレオンハート達と関係を構築しました。
そしてもちろん裕太を素直に売ってくれなかったアンには少し思うところが有るものの常識的に考えても世界規模の大会で優勝した勇者を容易に手放す女神がいるとは到底思えないし自分でも断る為拒否する気持ちは理解はしています。
そしていずれにせよこのままいけばアン・マナリス・レオンハート陣営が優位になる事も優美華達は知る由(よし)も無いのでした。