[R18] 優しく俺様系で女が好きな天才新社会人、異世界を救う (JP) – 1章 2節 5話 地球の女神 – 自慢 (アンの視点)

前書き

青年男性向け – ソフト – R18

第2節 異世界の女神 (第1章 勇者の村)

第 5 / 27 話

約 10,900 字 – 15 場面 (各平均 約 720 字)

1/15. 最高だったわ!♡

これは裕太とアンが愛し合った後の事。

ハァハァ――裕太との初夜最高だったわ!♡

そして私は腕枕してくれている裕太に添い寝しているわ!♡

裕太はというともうぐっすり眠っているの!

もう私は裕太の寝顔が見られて幸せよ!♡

裕太は用心深いから、寝顔なんてそう簡単には拝めないんだもの!♡今は私だけの特権よ!!!♡♡♡

私の夢を見てぐっすり眠ってね♡チュッ♡

ふふ!♡私はぐっすり眠っているユウタにチューしてあげたわ!♡

それに私だって裕太の隣で寝たいけど、胸がドキドキし過ぎちゃってとても眠れそうにないのよねぇ……♡

さて、ついに私はオ・ト・ナの階段を上った訳だけど、まだ処女のマナリスは今頃何しているかしら?

マナリスの事だから、またどうせ一人で寂しい夜を一人Hでもして過ごしているのでしょうね!

マナリスのおかずはいつもの勇者かしら!マナリスはほんと勇者が好きなんだから!!♡♡

でもどの勇者かしらね?

私が送り込んできた人の中にいたりして!♡

ふふ、マナリスが一人Hしていたとしてもしていなかったとしても、どっちみち可哀想だから私が念話してあげようかしら!

送る勇者が決まった事も伝えなきゃだしね!

それに、オ・ト・ナの階段の上り方、経験者の私がマナリスに私がアドバイスしてあげるわよ!

私は早速マナリスに念話を飛ばしたわ!

2/15. ねぇ、聞こえる?まだ起きてる?

「ねぇ、マナリス聞こえる?まだ起きてる?」

(あ、この声はアンですね。とっておきの勇者に声を掛けるとおっしゃってからだいぶ時間が経っていますが、交渉の程は上手くいかれたのでしょうか……)

「はい、聴こえていますよ。わたくしは起きています」

マナリスが起きてて良かったわ!

「何してたの?」

どうせ一人Hでもしてたんでしょ!

(アンはまたわたくしをからかっていらっしゃるのでしょうね……。声の様子からいくら愚鈍なわたくしでもその真意は分かりますよ……。でもアンのからかいは的を得ていますので、わたくしは恥を忍ぶばかりです)

「いえ、わたくしは特に何もしていませんよ」

マナリスは念話が来るまで本当に性感帯をいじっていた。片手を胸に、もう片方の手を股間へと忍ばせていたのだ。

たくさん汗をかきどこかハァハァしているが、アンからの問い掛けに否定で返す。

マナリスったら絶対何かしてたでしょ!息がハァハァしてるじゃない!!

他の神相手だと私の読心が利かないからねぇ……。

さっきまで喋ってた人間の裕太には余裕で利けてたのもあって、通じない相手との会話は妙に調子が狂うのよね……。

でもマナリスはきっと嘘を吐いていると思うわ……。私には分かるのよ……!もちろんこれは女の勘よ……!!!

3/15.「『』してなかったなんて本当?」

「何もしてなかったなんて本当?マナリスの息ハァハァしてるけど?」

今夜は特に激し目にやってたんでしょうね♡ふふ♡

「本当です。わたくしの息がハァハァしているのはマナ欠乏症のせいですよ」

マナリスったら「本当」だなんてよく言い切れるわ。あの清廉潔白な処女神が平気で嘘が吐ける子だったなんて、星の民達が知ったらどう思うかしらね?

しかしマナ欠乏症ねぇ……。いつもこれで逃げ切られるのよねぇ……。

「マナリスって嘘吐ける子だったっけ?」

(わたくしは心が読める相手には礼儀として嘘を吐かないと決めていますし、お友達との関係も他者との関係であっても同様ですが、それは原則であって、わたくしを信じてくださる全ての民のためなら、わたくしへの印象や信頼を損なわないためにも時に嘘だって吐けるのです)

「いいえ。ですがアンこそわたくしに何か隠し事をしているのではないですか?」

ぐぬぬぬ……。マナリスは星のコントロールすら上手く出来てないのに……こういう時の意思は妙に固いのよね……。

「私がマナリスに隠し事する訳ないじゃない……!!だって私達友達でしょ……??」

私、マナリスをちょっとからかい過ぎたかしら……。

「ええ、そうですよね。わたくしはアンの事を信じていますよ。お友達ですものね?」

マナリスの黒い笑いが浮かぶわ……。

(ふふ、これでアンへの意趣返しにはなりましたかね。わたくしなりに勇気を振り絞り頑張ってみた甲斐が有りました)

4/15.「そうそう、『』は上手くいったわよ!」

「冗談だからね!冗談!!本気にしないでよ??――そうそう、交渉は上手くいったわよ!裕太が私の勇者になってくれたわ!!」

冗談って事にしちゃいましょ……!

「はい、冗談な事は分かっていますし、本気にしていませんから安心してください。――そうでしたか。良かったです。条件は如何ほどでしたか?」

マナリスったらちょっと怒っているんじゃないかしら……。

「何だったと思う?」

面白そうだしクイズにしちゃいましょ!

「お金でしょうか?」

な訳ないじゃない!

「ブー!」

私の裕太を馬鹿にしないでよ!!!そんな安い男な訳ないじゃない!!!

「ではありませんでしたか……それでは権力でしょうか?」

マナリスったらまた見誤ってるわよ!!!

「ブブー!!」

私の裕太が金と権力に靡く男な訳がないでしょ!!!

「……それではアン自身か、わたくしのお体でしょうか?」

5/15. もー!あったまきた!

もー!あったまきた!

「マナリス!!そんな訳ないじゃない!!裕太よ?裕太。マナリスには話したじゃない。私の初恋の勇者様よ!!!裕太はお金にも権力にも靡かない高潔な男なの!!!そんな下衆(げす)な事提案してくる訳が無いのよ!!!!」

(アンを怒らせてしまいました……。アンはかの勇者様の事になると冷静さを失ってしまうきらいがあるのです……)

「ごめんなさい、アン。勇者候補が提示してくる条件がいつもそのようなものでしたから、わたくしはつい今回もお金や権力といったものになるかと思ってしまっていたのです……」

まぁ実際今までがそんな感じだったし、マナリスがそう考えちゃうのも無理ないわよね!

見返りに求めてくるのは金や権力、未来予知や意中の相手を自分の虜にしたりといった超能力や、医者なら絶対に手術を失敗しない技能、弁護士や検察官なら絶対に裁判で勝てるトークスキルといったスキル系だったものね。

「あとは超能力とか最強のスキルとか、そんなのばっかりだったものね。マナリスは裕太に会った事も無いし、そう考えちゃうのも無理ないわよ!」

(裕太様……アンがそれ程信頼を置いている殿方とは、一体どのようなお方なのでしょうか……)

6/15.「それでは条件は」

「それでは条件は如何様だったのでしょうか?」

(今回も負担は私が買って出るつもりです……なぜなら私の世界を救うためにアンの世界から勇者様に来ていただくのですから。アンに負担を強いる訳にはいかないのです……)

「それが聞いて驚かないでよ???――何と――――条件は―――――無し!!!」

(アンがもったいぶっています……――――い、今何と!!!)

「あっ…!♡」

(自慰の最中だったからでしょうか、わたくしの性感帯が……!!!♡♡♡)

マナリスは確認するように両手を性感帯に当てた。

「マナリス!?どうしたの!?!?驚き過ぎてどっかぶつけたの!?それともベッドから転げ落ちちゃったとか!?」

私、マナリスの事を驚かせ過ぎちゃったかしら……!!!

「わ、わたくしは大丈夫です……!条件が無いというのは、わたくしへの条件が無いという事でしょうか?それともアンへの条件が無いという事でしょうか?」

大丈夫だったのね!

「ビックリさせないでよ……!とりあえず大丈夫で良かったわ!――もちろんその両方よ!私もマナリスも条件は無し!!!」

(な、何と……!!!!♡♡♡♡)

「あっ!!!♡♡♡」

(本当に無条件で引き受けてくださる勇者様がおられたのですね……)

マナリスは自慰を再開してしまう。

「またどうしちゃったの!?」

マナリスったら今どうなっちゃってるのよ!!!

「大丈夫です。特に何もありません」

心配なのよ私は!!!

「な訳ないじゃない!!!」

(何と言えばアンは納得してくださるでしょうか……――わたくしはいい事を思いつきました)

7/15.「本当に『』で受けてくださったのですか?」

「わたくしはつい驚いてしまい、少々過呼吸になってしまっただけです。なに分リカバリーの魔法を星全域に行使したばかりですから。それもありましてわたくしは今余計に過呼吸になりやすく、ハァハァしやすくなってしまっているのです。ですからどうか心配なさらないでください。――それにしてもアンのお気に入りの勇者様、裕太様は本当に無条件で受けてくださったのですか?」

マナリスの容態を悪化させちゃうなんて……。私がクイズになんかしたから……。いえ……私がマナリスをからかったところからいけなかったわね……。

マナリスは自慰しながらアンとの念話を続ける。

「そう……――ええ!無条件よ!!厳密に言えば年2回の株主総会と、家族の大事な場面や緊急事態の時は戻してくれ!って感じね。後は定期にわ・た・しと会っておしゃべりしたいんだって!♡ほんとそれだけ!!」

(アンは裕太様の話になると途端に元気になりますね。とりあえず元気になっていただいて良かったです。――な、何と……!!!♡♡♡)

「……!!!♡♡♡」

(それは条件の内に入りません!!つまりやはり裕太様は無条件でわたくしとわたくしの世界を救ってくださるのですね……!♡まだ見ぬ貴方様の事がとても愛しいです勇者裕太様……!!!♡♡♡)

マナリスはアンを心配させないため声をグッと抑え込み、心置き無く自慰しながら心の中で喘ぐ。

「マナリス、聞いてる?――それで明日の午前中には裕太がそっちに行くと思うわ。もちろん私がテレポートする。行く直前には念話を送るし、その時はお願いね?」

マナリスから返事が無いけど……とりあえず私は話を続けるわ。

「あっ♡はい、聞いておりますよ……ハァハァ――承知しました。その時はわたくしにお任せください……――あの、アン。裕太様の事をもっとわたくしにお話ししてくださいませんか?」

これでとりあえずアポイントメントはOKね!

それにしてもマナリスが裕太の事が聞きたいだなんて、どういう風の吹き回しかしら?まぁきっと会う前にどんな人なのか知りたくなったのね!でも良いのかしら?一夜じゃ語り切れないわよ!!!

まぁ長話するつもりもないしかいつまんでいくけどね!

「いいわよ!――裕太はね、すっごく優しいの。私の時もね、昔の事だけど無報酬で勇者になってくれたのよ?私のせいで死なせちゃって、その上あの頑固者に希少だからって魂まで取り上げられちゃったけど、色々あってやっとまた出会えて」

(頑固者ですって!?ア~ン~~???)

話している最中にゾッとしたけど、今私は裕太の話に集中しているんだし気にしないわ!話を続けましょ!

8/15.「彼凄いのよ?」

「彼凄いのよ?物凄く頭が良くて、学生の身分で財閥を作っちゃったんだから!あ、そっちの世界で言ったらクランね。いえ、その上のクランのグループよ!それも世界的なやつ!!正義感があって、不正はどんどん正していっちゃうし、優しいから弱者に救いの手を差し伸べる事も忘れないわ!むしろ人々を雇って保護するために会社をやっているくらいなのよ!マナリスもこんなもんで裕太の大体の人柄は掴めたかしら?」

まぁだいぶかいつまんだけど、これくらいで人柄を大体は掴めたでしょ!

「裕太様が亡くなってしまったその節は非常に残念でしたね。でもまたお会いできたのは素晴らしい事ではありませんか!それに裕太様は類まれなる頭脳と正義感と優しさと行動力を併せ持つ素晴らしい殿方なのですね!――よろしければもっとお聞かせくださいませんか?」

(あぁ、わたくしが思っていた通りの真の勇者様です!!!♡♡♡ハァハァハァ……)

もう私の涙で湖が出来ちゃうくらい泣いたわよ……!!。――でもそうね、また会えて何よりよ!!――そうそう!マナリスにも裕太の素晴らしさがちゃんと伝わってるようね!!――それにしてももっと聞きたいだなんて……まさか……私の女の勘が不穏を告げているわ……!もしやマナリス、私の裕太に興味を持ったんじゃないでしょうね!?!?!?

こういう時は牽制よ!!!

「分かったわ。でね、今回も無報酬で引き受けてくれたのよ!でねでね、私裕太と仲良くなって、デートして告白されて、その……大人の階段上っちゃった!!!」

すると突然念話先で何かが爆発してバリン!!!!とガラスが割れたような音と、色々な物が吹き飛ぶ音がした。

(!!!――あ……わたくしとした事が……つい嫉妬の怒りで、体内の魔素をちょびッとですが周囲に解放してしまいました……。――リカバリー――わたくしにも嫉妬の感情があったのですね……でも私はアンが裕太様と結ばれても良いのです。私も裕太様と結ばれてアンと竿姉妹になれば良いのですから♡)

マナリスはリカバリーを唱え全てを元に戻した。

そして自分の心に嫉妬の感情があった事を自覚したが、アンと竿姉妹になれば良いとかねてより思い続けてきているので、その事は全く問題無かった。

「ごめんなさい。わたくしつい驚いてしまって、体内の魔素を周囲に解放してしまったのです。御成就と初体験、おめでとうございます」

これってマナリスは何に嫉妬したのかしら。私が裕太と親しくなった事?それとも私が大人の階段を上った事?

「別に良いのよ。驚かせたのはこっちだし。まぁ、話はこんなところよ。それじゃまた――」

まぁ話はこのくらいにしておこうかしら。マナリスとの関係にヒビが入ったら嫌だもの。伝えたい事は伝えられたし、アドバイスする件はもういいわ。

9/15.「もっと聞かせてくださいませんか?」

「アン、もっと聞かせてくださいませんか?わたくし、経験がありませんので何がどうなったのかとても気になるのです。わたくしもいつかそのような事になったらと思い、後学に知っておきたいのです」

ふ~ん。ま、マナリスがそう言うんだったら私としても友達としてオ・ト・ナの対応で教えてあげるっきゃないわね!!!

「良いわ!私が丁寧にオ・ト・ナの階段の上り方、教えてあげるわよ!」

先ずは親しくなるところからね!

「お願いします」

(楽しみです。これも後学のためです……!決して自分のためでは……!!)

マナリスは心の中でそうは思いながらも、自慰する手は緩めずむしろ期待に胸を膨らませている。

マナリスからすれば喉から手が出る程欲しい理想の勇者のオナネタなのだ。

「先ずは仲良くなる事よ!仲良くなって、相手が告白してくるように誘導するのよ!!ほら、私達って人の心が読めるじゃない?それを駆使して仲良くなって、良い雰囲気を作って告白場面に導いていくのよ!!!」

(なるほど……勉強になりますっ!)

「確かに仲良くなるところから始めるのが大事でしょうね――はい、読めますね。――なるほどです。――あの、アン。なるべく裕太様との実体験でお話ししていただけませんか?」

ふ~ん、そう!聞きたいならもっと教えてあげるわよ!なんせマナリスにオ・ト・ナの階段の上り方を教えてあげられるのは私しかいないものね!――それにしてもマナリスったら妙に実体験にこだわるわね……。私が大人の階段を上ったって信じてくれてないのかしら???まぁいいわ!そんなに裕太との事を聞きたいなら赤裸々に話してあげるわよ!!!

「裕太との実体験ね!分かったわ!!裕太は最初堅苦しい敬語で話してきたから、それは辞めさせたわ!交渉の後は裕太の指示でメイドが、まぁ私が送り込んだ天使なのだけど、が淹れた紅茶とお茶の準備が出来て運ばれてきたから、それを頂きながら談笑したわ!」

(実体験で話してくださるとわたくしの想像が膨らみますっ!!!裕太様はどのようなお姿でアンを迎えお話しされたのでしょうか……!)

「その時の裕太様のお姿はどのような格好でしたか?」

マナリスってファッションに興味があったっけ……。

「そりゃもうタキシードよ!色はベージュ色!ちなみに大綬章の副章まで付けてて超カッコ良いんだから!」

(あぁ……わたくしも見たいです!!!)

10/15.「タキシードと大綬章の副章とは何でしょうか?」

「誤解の無いように尋ねておきますが、タキシードと大綬章の副章とは何でしょうか?」

あーマナリスは知らないもんね。マナリスの星の文明レベルどころか技術も治安も終わってるの忘れてたわ。

「タキシードはパーティーで使うような礼装よ!しかも裕太のは最高級のやつ!で大綬章っていうのは、ほら、勲章ってあるでしょ?あれの最高位のやつよ!それの服の片側に飾る副章っていう同じ形で大きな勲章よ!」

これで伝わらなかったらしんどいわね……!

*アンも最初は勲章の事がよく分からなかった*

「お洋服は何となく分かりました。――勲章は、例えば貴族や騎士団の騎士達が自分達の所属を示すように身に着けているバッジのようなものですよね?」

ちゃんと伝わってるじゃない!

「そうよ!ちゃんと伝わってて良かったわ!!――でね、裕太と談笑したんだけど、裕太ったら私を楽しませようとしてくれて色々話してくれたのよ!それでね、一緒にデートに出掛けて、仲良くなったしって敬語もやめたの!裕太ったら私のために好きなタイプまで合わせてくれようとしたのよ?要望なら何でも聞いてくれるんだって!一人称とか口調とか接し方とか!!」

(あぁ……裕太様とデートなされて羨ましいです……それに要望を何でも聞いてくださるだなんて、なんて理想の勇者様なのでしょう……!!!)

マナリスはハァハァ言いながら自慰に耽っている。

それにアンに返事すると自慰している事がバレてしまいそうだと考え、無言になってしまった。

「――ねぇ、マナリス聞いてる?」

もうマナリスったらさっきからどうしちゃったのよ!!

「聞いていますよ……」

そう!なら良いわ!もう最後までこののろけ話し続けちゃうんだから!!!

「そう!でね!デートではドライブして、最高級ホテルの最高級レストランでディナーを食べて、夜景をバックに告白してくれたのよ!!!」

(あぁ……アンだけ羨ましいです……ドライブが何かは分かりませんが羨ましい事この上ないです……!!)

「ドライブとは何でしょうか?――それと夜景とはどのようなものでしたか?」

これだから馬車以外ロクな乗り物が無い世界の女神は!

それに夜景って電気すら通ってない世界のマナリスには伝え辛いわね!!!

「乗り物で綺麗なとことか連れてってくれたのよ!しかも超カッコイイ車よ!赤色の!裕太がハンドルを握って運転して、私はその隣の助手席に座っていたわ!――で、夜景っていうのは街並みと海よ!しかも高台からだから凄く綺麗だったわ!!ほら、うちの世界ってもうとっくに電気が通っているから、あちこちに灯りがあってキラキラしていて綺麗なのよ!!」

(あぁ……私だって裕太様とドライブがしたいです……)

11/15.「そしてどうされたのですか?」

「解説ありがとうございます。そして裕太様とどうされたのですか?」

マナリスったらきっと羨ましがっているでしょうね!!

「私は裕太に名前の由来を打ち明けたわ。で裕太は私の事を見つめながら慰めてくれて、告白してくれたの」

(あぁ……わたくしの性感帯が火照ってしまって仕方がありません……♡)

「どのように告白されたのでしょうか?」

もちろん一字一句覚えてるわよ!空間ごと記憶したもの!!!

「裕太は私の要望通り俺系でグイグイくる感じで『アン、俺はお前の事が好きだ。俺の恋人になってほしい』って告白してくれたわ」

(あぁっ……!!!♡♡♡わたくしの手が止まりません……!!!♡♡♡)

「その後はどうされたのですか?」

マナリスったら本当に一部始終聞き倒すくらいの勢いね!

「私を優しく抱き締めてくれたわ!そして世界を救ってくれるし私の事も幸せにしてくれるって、愛してるって言ってくれたの!!」

(あぁっ……!!!♡♡♡裕太様ぁ!♡わたくしにもしてください……!!♡♡わたくしの事も愛してください……!!!♡♡♡)

「良いですね。とても羨ましいです」

でしょうでしょう???

「ちなみに裕太は本当に紳士で、必ず私に許可を取ってからしてくれたわ!!――でね!いっぱいチューしてくれたのよ!!!♡♡♡」

(あぁっ……!!!♡♡♡裕太様ぁ!わたくしにもたくさんキスしてください……!!♡♡)

マナリスは自分の手の人差し指と親指の間の根元の甲を裕太の唇だと思って何度も甘くキスする。

念話に音を乗せないようにしながらチュッ!チュッ!としている。

12/15.「当然それで終わりではないのでしょう?」

「アンは先程大人の階段を上ったとおっしゃっていたのですから、当然それで終わりではないのでしょう?」

(あぁっ……♡わたくしに早くその続きをお聞かせください……!!!♡♡♡)

「もちろんよ!『今夜アンを抱いてもいいか?』と訊かれたわ!もちろん返事はOK!私と裕太はさっそく家に帰って、あ、裕太の家は大きなお屋敷ね!で、別々に部屋でシャワーしてから裕太の寝室で落ち合ったの!!」

(あぁっ……♡胸の高鳴りが収まりません……!!!!♡♡♡♡)

「シャワーとはつまり行水なさったという事ですね?」

行水って!!ほんといつの時代の入浴の言い方してるのよ!!!

「水道も通っていて温かい水が上から落ちてくるのよ!まぁ体を洗ったって意味で行水でいいわ!で過去の事を打ち明けて私が処女だった理由を話して、いよいよってなって自分で脱ぐか脱がせてもらうか尋ねられたんだけど、私は自分で脱いだわ!♡で私は裕太の服を脱がせてあげたの!♡その後はお互いに全裸で抱き締め合って深くキスして……♡そしたらベッドで仰向けになって愛し合ったわ!!♡♡もうズッコンバッコンだったわよ!!!♡♡♡」

(あぁっ……!!!♡♡♡わたくしの手が止まりませんっっっ!!!!!♡♡♡♡♡)

「気持ち良かったですか?」

あったり前じゃない!!!

「ええ、もちろん気持ち良かったわよ!!!♡♡♡――近い内に赤ちゃんを授かれると思うわ!♡――ねぇねぇ、私シーツも貰っちゃったのよ!!!♡♡♡」

(あぁっ……!!!♡♡♡わたくしもイッてしまいますぅぅぅっっっ!!!!!♡♡♡♡♡)

念話には音を乗せていないが、もう部屋中に指先の音を響かせている。

屋敷内にはラヴリスがいるが、室外を音が漏れないようきちんと結界を張っている。

マナリスは絶頂してしまうが、その後も手が止まらず続けてしまう。

「裕太様との赤ちゃん……羨ましいです……シーツも頂いたのですね……私の世界では婚姻の証ですものね……」

羨ましいでしょう???正直なのは良い事よ!!!

「ま、そんな事があったのよ!――勝手に裕太の思考を覗いてた事がバレてそのお仕置きで電マもされたんだけど!その後は腕枕してくれて、今私は裕太に添い寝しているわ!裕太ったらもう私に添い寝されながら隣でぐっすり眠っているのよ!!」

(とても羨ましいですぅ……アンの事が憎く思えてきそうなくらいに……)

13/15.「『』とは一体何でしょうか?」

「お、お仕置き……!?電マとは一体何でしょうか?」

あら?マナリスは興味があるのかしら?

「電動マッサージ機の事よ!電気で動いて先端の卵みたいな形状の丸っこいのが左右に振動しているの!体に当てるとものすっごく気持ちが良いのよ……!それを敏感になってるアソコに当ててきたんだから裕太ったらもう鬼よ鬼!!!」

(想像したらまたイってしまいますぅうううう!!!!)

マナリスはまたイってしまった。

(電動マッサージ機……略して電マ……わたくしも欲しいのですが、この世界では自分の星の文明レベルを超える物を頂く事が出来ないのです……自分の星の文明レベルが情けないばかりです)

「アン、お疲れ様でした。ぐっすり休んでくださいね」

ええ、頑張ったわよ!!!

「ええ、そのつもりよ!とりあえずマナリスのために最強の勇者は手配したんだから、これで世界も救われてマナリスこそ体が休まると良いわね!!」

(手配やお話しまでしていただいて、アンには感謝しかしきれません)

「はい、ありがとうございます。そうですね、そうなる事を願っております」

ふん!まぁ私もマナリスに自慢出来てスッキリしたわ!!

「それにマナリスだってほら、いつかオ・ト・ナの階段を上れるはずよ!勇者が好きなんでしょ?私には分かってるんだから!私の勇者はダメだけど、ほら、イケメンな勇者だって何人も送り込んだでしょ?あの中に気に入った男がいたんじゃないの?だからほら、オナネタには困っていないはずでしょ?お気にがいたなら魂送ってあげるから!!」

(あの中に好みの勇者なんて1人もいませんでしたが……アンこそ裕太様をオナネタにしているのでしょうに。――アンは意中の相手と何千年も未経験だったのです。私が耐えられなかったのですから、その当事者であるアンが耐えられたはずがありません――いずれにせよ独占欲の強いアンの事です。わたくしが裕太様に好意があると知られてしまえば送ってくださらないかもしれません。アンが裕太様をわたくしのもとへ送ってくだされば後はこっちのものです。今はその事をアンに悟られないようにすべきでしょうね)

「いえ、一人もいませんでした。――そうですね、わたくしは勇者が好きです。――アン、前にも話したと思いますが、わたくしには好きな人がいるのですよ。その人に振り向いてもらうまでは、わたくしは大人の階段を上るつもりはありません。――今日は交渉やお話しありがとうございました。また念話くださいね」

てか勇者が好きな女神が多過ぎよ!――なに勇者に夢見ちゃってるのよ!!!……私も他の女神の事言えないけど!!!!

14/15.「好きな人って誰なのよ!」

「そのマナリスが好きな人って誰なのよ!!!ずっと片思いし続けてるんだったらやめておきなさいよ!!!もうきっと脈無しよ!!!男なんて星の数もいるのよ!!!!――あと誰なのか教えなさいよ!!!!!」

(アンだって先程までわたくしと同じ側に立っていらしたのに……――言える訳ないじゃないですか……わたくしがお慕いし続けている殿方は……アンがわたくしによくお話ししてくださった裕太様なのですから……)

「電動マッサージ機をくださったら教えてあげます」

何よそれ!!あげたいけどあっちのルールで無理じゃない!!!

「裕太に作ってもらったらいいじゃない!!!――減るもんじゃないんだし早く教えなさいよ!!!交渉の手間賃よ!手間賃!!」

(それはいいですね――いずれお話しする時がきますよ)

「名案ですね。裕太様に作っていただく事にします。――いずれお話しする時が来るでしょう。その時までお待ちください。――アンもくれぐれもお体に障らないよう、激しくなさらないでくださいね」

私の事焦らさないでよ!!!――ギクッ……!!

(それっていつなのよ!!!私は待つのが苦手なのよ!!!――余計なお世話よ!!てか私はもう卒業よ!!!マナリスこそ体に気を付けてやり過ぎないようにね!!!!それじゃ、もう切るわよ!!!!!)

私はそう言うと念話を切ったわ!

何よ!マナリスの癖に!!余計なお世話よ!!!私はもう一人H卒業なの!!!

あ……裕太を異世界に送ったら私また一人になっちゃうじゃない……!!!!

(ふふ、またまたアンに意趣返し出来ました。私も女神です。言われっ放しではいけませんからね)

(それにしてもハァハァ……わたくしも気持ち良かったですよ、アン♡)

(しかし裕太様は、本当はこんな変態女神なわたくしの事を好きになってくださるのでしょうか……♡)

マナリスは濡れている手を見てそのように思う。

(わたくしが嫌われてしまったら、裕太様が世界救済を引き受けて下さらないかもしれません……ですから粗相をしないように気を付けなければ!♡)

(わたくしマナリスは、裕太様に会える時を今か今かと楽しみにお待ちしております……♡)

かくしてアンは自慢を終えてスッキリし、マナリスとの念話を終えるとぐっすりと眠りにつき、マナリスも自慰で何度も絶頂すると、お掃除魔法で何もかもを綺麗にしてから快眠についた。

そして裕太がマナリスに初めて会った際マナリスがひどく疲れている様に見えたのは昨夜裕太の事を想いながら激しく自慰していたからなのであった。

15/15.「今から送るわよ!準備は出来てる?」

そしてこれは裕太がマナリスがいる亜空間へ行く前の事。

「マナリス!今から裕太を送るわよ!準備は出来てる?」

(ついに裕太様が来られるのですね……!あわわわ、どうしましょう……!――とりあえずラヴリス達には家の外にいるように言っておきましたし、誰かに邪魔される事は無いでしょう――そして裕太様とお会いする際は、裕太様にはわたくしの勇者様になっていただきたいのですから、わたくしは女神としての威厳を損なってはいけないでしょうね……!ですから今までの勇者に接してきたように臨むべきでしょう。しかしわたくしは昨晩激しく自慰してしまったので、体がとても疲労しています……わたくしはただでさえ病弱なのですから、気を付けなければいけませんね……。それに病弱の演出だって必須でしょう。裕太様が気に掛けてくださるかもしれないのですから♡――それではとりあえず、ベッドで横になっておきましょうか……♡)

マナリスは自室のベッドで仰向けに横になり、裕太を待ち受ける事とした。

「はい、準備は出来ました。アン、お願いします」

分かったわ!

「じゃあ送るわね!裕太をよろしく!!」

アンはそう言うと裕太をマナリスの亜空間の家へと送り出す。

「ええ、後の事はお任せください……♡」

マナリスは裕太が自室へと送られてくるように設定している。

ん!?マナリスの今の余韻は一体何かしら!?

アンの女の勘が不穏を告げている。

「ちょ、ちょっと……!!!私の裕太に変な事しないでよ???裕太はわ・た・しの勇者なんだからね!!!私と裕太はもう夫婦みたいなもんなんだから!!!」

(わたくしの世界では複婚が可能なのですから、一夫多妻については大丈夫です♡それに確かに裕太様は既にアンの夫のような存在なのかもしれませんが、結ばれてからわずか半日も経っていないでしょう。それにアンの世界では結ばれた事がイコールで婚姻になる仕組みではなかったはずです。いずれにせよ、わたくしの夫にもなっていただくので大丈夫です♡)

「大丈夫です♡」

何が大丈夫なのよ!!!

「ちょっと!!!どこが大丈夫なのよ!!!!マナリスの声がどう考えても恋している女の声に感じるんだけど!!!!!」

(ふふ♡アン、わたくしと仲良く竿姉妹になりましょう♡)

「ふふ♡――ではまた♡」

マナリスがそう言うと念話がマナリスにより切られてしまった。

「――まだ話は終わってないわよ!!!!ちょっとおおおお!!!!!マナリスぅううううう!!!!!!!!!!!」

かくしてアンは裕太をマナリスに寝取られる不安に苛まれる事となった。

後書き

マナリスの「疲れている(意味深)」、「睡眠不足(意味深)」、「体調不良(意味深)」の謎がこれで解けましたね(笑)

そして日頃のマナ不足の原因もこれだったりします(笑)

でも世界自体は破滅を迎える直前にリセットしているのでマナリスがその都度大量の魔力を消費しているのは事実です。

まぁ日課の消費量も積み重ねで結構有るのでアンのマナポーションに頼らないと一向に貯まらない、という感じです。

まぁアン達は魔法が要らない世界にいるので使わない魔力をポーションに変換するぐらいはどうって事有りません。

そしてマナポーションなら自分の星で調達出来るのですが「自分の星の資源は自分の星の子達に使わせてあげたい」という遠慮の気持ちが有り自分で使う事が出来ずアンのマナポーションに頼っているという訳です。

また別に地上が不幸だらけでも別にマナリスに害は有りません。

まぁ性格によっては不快にはなります。

なのでマナリスは地上の状況的には負のオーラに犯されているとかではなくて普通に困っている子達を不憫(ふびん)に思ったり悪人がのさばっている不快感が有るという感じです。

なので主人公は察してマナリスの体調を思いやっているだけで主人公が勝手に察してくれているだけでマナリスは嘘は吐(つ)いていないし心配されるのは嬉しいから本当の体調不良の理由は明かしていないだけですし勇者試験的に相手を思いやれる気持ちが有るか確かめる為だったのも有りますが勇者にしてもなお誤解を解かないのはやはり心配していてほしいからで誤解を解くのはまだ先で良いだろうと思っているという訳です(笑)

そしてその誤解が解けた時アンが受けた様なお仕置きがマナリスにも執行される事になるのでした(笑)